Mai

日本酒を楽しむためにつくられた酒器

日本酒をより身近に感じ、楽しんでもらえるようにとの思いから生まれた酒器「Mai」。日本酒の原材料(素材)である酒米の形や重要な製作工程である精米の様子をイメージしてもらうことで、親しみやすく、おいしさを感じるきっかけになるのではないかと考えてつくられた。

バリエーションは、すっきりした細長い「Mai7」と、ころんとした丸い「Mai3」の2種類。日本酒づくりの精米歩合を表す70%と30%にリスペクトを込めて、それぞれ名付けられた。大きさは各3サイズで展開。

「Mai7」は、女性が美しい所作でグラスを持つことを意識してつくられた。グラスの膨らみの下の部分を指でそっと持ち上げると、気品のある佇まいで日本酒を楽しめる。手のひらにコロンと収まる愛らしさを表現した「Mai3」は、一口ひとくち嗜んで欲しいという思いから生まれた形だ。

STUDIO BYCOLORの秋山かおりさんと、木本硝子株式会社の共同でつくられたこのグラスは、米を想起させる形状と硝子だからこそできる表面テクスチャが追求されている。美しくみえる外観形状と、日本酒が入る容量のバランスを考えるために3Dプリンターでモデル形状の検証を重ね、容量を計ってつくられた。米を磨いて味わいを引出す日本酒のように、硝子を丁寧に磨いた一品だ。

デザイナー:秋山かおり

STUDIO BYCOLOR 代表。2002年千葉大学工学部デザイン工学科を卒業し、株式会社イトーキ、STUDIO SAMIRA BOON(オランダ)を経て、2013年STUDIO BYCOLOR設立。

ブランド:木本硝子株式会社

1931年に創設。「いまを生きる人々に親しまれるガラス製品には何が必要なのか」。問屋ならではの視座を活かし、東京下町の手作りガラス工場や江戸切子の職人、デザイナーやクリエイターとタッグを組んで新しいガラス製品を生み出している。

Mai7

サイズ small:φ44×H60mm(100ml)、regular:φ44×H94mm(170ml)、large:φ48×H112mm(260ml)
素材 soda-lime glass
価格(税抜) small:2,000円、regular:2,500円、large:2,800円

Mai3

サイズ small:φ53×H48mm(110ml)、regular:φ59×H53mm(160ml)、large:φ69×H59mm(210ml)
素材 soda-lime glass
価格(税抜) small:2,000円、regular:2,500円、large:2,800円