好きな音楽CDをそのままスマートフォンに取り込める「T Air」は、蔦屋書店が商品開発した初めてのデジタルプロダクト。いちいちPCを介さないで済む、ありそうでなかったスマートな提案だ。

デザインのテーマは「１冊の本」。蔦屋書店らしさを表現するコンセプトとして考えられた。本の規格サイズにあわせたことで本棚にも収納可能、普段の生活になじみやすい大きさなので違和感なく空間にとけ込む。

そして、厚みはわずか16mm。バッグなどに入れて持ち運びしやすい薄さを追求した。16mmの厚みを実現するために、回路基板などの内部構造をイチから設計したこだわりよう。CD1枚（約60分）ロスレス音源で、約7分で取り込める高性能のドライブを内蔵している。

本体は何気なく触れたくなるようなマットな質感。実際に触れると工業製品とは思えない柔らかさを感じさせるに仕上がりに。また、全体がラバー塗装で覆われているため、音楽CDを出し入れする時の滑り止めの機能も果たしている。

デザインは、東京・上海を拠点に活躍するプロダクトデザイナー・小宮山洋氏。機能そのものや、使いやすさの本質を追究し、無駄な要素は省き徹底的に「シンプル」に。純粋でクリーンな表情をつくりだした。

音楽のあるライフスタイルにこだわりを持つユーザー向けのプロダクトなので、取り込む音質にも当然こだわった。iOS は、ALAC に対応。Android は、FLACに対応。Android FLAC/iOS ALAC 、AAC320kbps、256kbps、128kbps、96kbpsから音質を選択できる。また、音楽認識技術の業界標準「Gracenote MusicID」に対応。アルバム名・曲名・アーティスト名等の曲情報はもちろん、ジャケット写真も自動的に取得する。