Nadia

デザインと構造が調和する組み木構造の椅子

日本の木工技術には船大工の技術から発展したものもある。海に囲まれた日本の風土から自然に発生し洗練された、木造船の木の組み方。これに着目し、構造の美しさを引き出しデザインされた椅子がNadia。

なめらかにカーブを描く細い部材が重なり合う組み木構造が特徴で、背の部分もあえて骨組みを見せている。座面の裏側の骨組みも仕上げられ、360度どこから見てもその特徴を楽しむことができる。構造と装飾が一体になっていることにより、余分な部材が使われておらず軽いこともメリットの一つ。座面のフレームは角材の削り出しで、材の強さをそのまま活かすと共に、狂いやガタツキを防いでいる。

このデザインを成立させるために何度も試作を繰返し、対荷重試験をクリアし、製品化にこぎつけた、という。同じコンセプトでテーブルやコートスタンドも展開している。

デザイナー:JIN KURAMOTO STUDIO

倉本仁が2008年に開設したデザイン事務所。物事の本質を明快な造形表現で伝えるアプローチで家具や家電製品、日用品等の様々な製品デザイン開発に携わり、国内外のクライアントにデザインを提供している。

ブランド:MEETEE

日本本州の西部、広島で古くから家具の産地として、歴史と高い職人技を脈々と受け継いできた府中家具。受け継いできた技術や伝統を礎に、現代的な新しい発想と解釈を家具で表現する為に始まったブランド。優れた材料を選びぬく目、素材を生かすための技術、意匠に合わせた最適な加工道具をも自ら作る探究心。それらが作り出す新しい家具意匠と生活への提案を行う。

Nadia

サイズ W460×D530×H780mm
木材 ハードメイプル・ウォールナット
塗装 ウレタン
価格(税込) 156,000円(ハードメイプル、ナチュラル仕上げ)