nendoが再使用できるローソンのコーヒーカップ専用のフタ「my-lid」をデザイン

nendoが再使用できるローソンのコーヒーカップ専用のフタ「my-lid」をデザイン

佐藤オオキが率いるデザインオフィス・nendoが、再使用できるローソンのコーヒーカップ専用のフタ「my-lid」をデザインした。東京都内のローソン5店舗にて期間限定で発売されている。

コーヒーをテイクアウトするのに必要なフタをリユースすることで、プラスチックゴミを削減すると同時に、コーヒーの香りをより豊かに楽しめるように工夫された同商品。飲み口の反対側にある半ドーム状の空間が特徴で、この覆いによりフタをしたままでも通気孔から立ち上る香りを一時的に閉じ込め、コーヒー本来の風味を堪能できるという。

1種類のフタで、ローソンが提供する2サイズのコーヒーカップに対応するよう、裏面に設けた二重の固定用の溝がパッキンの役割を果たしている。また、素材には耐熱性があり、衛生的に使い続けられるシリコーンゴムが採用された。

さらに、フタだけを持ち運ぶための専用ポーチも発売。広めの開け口はフタの出し入れを容易にするだけでなく、コーヒーを飲む際にはカップごと入れて、スリーブのように使うことができる。熱さから手を守り、コーヒーの保温性を高める専用ポーチも1種類で2サイズのカップに対応している。環境負荷の低いポリエチレン不織布のタイベックシート製で、防水効果が高く、洗濯も可能なため、フタを常に清潔な状態で持ち歩くことができる。

同プロジェクトでは、店頭で提供される年間約10億個(約2,000トン)以上ものプラスチック製コーヒー専用フタの廃棄物の削減を目指している。今回は期間限定の実験販売を行うことで同商品のニーズを検証し、今後の販売について検討していくという。

http://www.nendo.jp/jp/works/my-lid/