Larantuka

2017 / Inspiration : Agitation展

タイヤを切り抜いてつくった桶や、ペンキバケツを使ったバイク魚売りのカゴなど、インドネシア東部の村を巡る中で見つけた道具をモチーフとした、ガラスの器です。

現地でそれを見た瞬間の、何か惹きつけられた感覚を大切にして、あえてレディメイドとしての価値の文脈から切り離し、その佇まいやフォルムの要素のみを軸に再構成を試みることで、説明的なロジックの正当性に囚われない価値の在り方を模索しました。

2017年の秋にアクシスギャラリーで行われた、「INSPIRATION : AGITATION展」のための作品です。

松山祥樹(プロダクトデザイナー)

松山祥樹(プロダクトデザイナー)

1987年生まれ。2012年より三菱電機株式会社デザイン研究所にてプロダクトデザイン業務に従事。公共機器や家電製品から、途上国の暮らしや社会に向けたソリューションデザインまで、多様な領域の研究開発に取り組んでいる。また、並行して行う個人の活動では、伝統工芸や生活雑貨から実験的な自主プロジェクトまで、国内外でさまざまなプロジェクトを発表。LG mobile design competition(Gold Prize)、富山プロダクトデザインコンペティション(グランプリ)、Lexus Design Award 2014(Winner)、 グッドデザイン賞などを受賞。

http://yoshikimatsuyama.com/