イヌメモリ、ネコメモリ、ウサギメモリ

2012〜2014 / Caro inc.

定規の目盛りが、人と動物の「年齢」の関係性をあらわすデザイン。動物と人間の年齢の関係性についてはさまざまな意見があり厳密に定義できないが、この定規を使うことで、共に暮らす動物と人間が「違う時間の流れ」で生きていることを感じ、「お互いに楽しい時間を過ごす」、そのきっかけになって欲しいという意図を込めた。

動物たちと共に長い年月使われることを考慮し、定規本体の厚さを3mmとし、耐久性を高め、ケースも付属させた。2012年の「コドモとペットのいる暮らし」のイベントでイヌメモリを発表。反響が大きく、2013年にネコメモリ、2014年にウサギメモリを商品化。

山口英文(プロダクトデザイナー)

山口英文(プロダクトデザイナー)

1965年東京生まれ。1990年多摩美術大学卒業後、富士通株式会社デザイン研究所にて情報機器のデザイン開発に従事。その後OUZAK DESIGN勤務を経て、1998年よりフリーランスとして活動を開始。現在、株式会社Caro代表取締役。デザインとは「Dear=親愛なる、あなた」へ向けたメッセージだと考え、「デザインが、どのような気持ちを創り出すか?」をテーマに活動中。情報機器・公共機器のデザインから、食器、ステーショナリー、伝統技術を活かした商品開発まで、幅広い分野の開発に参加。おもな受賞には「Red Dot賞(2012 ドイツ)」、「IF DESIGN AWARD (2016 ドイツ)」、「GERMAN DESIGN AWARD WINNER(2017 ドイツ)」、「グッドデザイン賞」など多数。

www.caroinfo.info