謳う建築

※新型コロナウイルス感染拡大防止にともない、当面のあいだ臨時休館となりました(5月10日付 主催者発表)
詩人であり建築家の立原道造は、「住宅・エッセイ」(1936年)において、人生をひとつの中空のボールに例え、「住宅する精神は、ボールの表面を包み、エッセイする精神は、中空のボールの内部の凹状空間の表面を包まうとする」と述べました。立原の身体を通して建築と文学を同時に作動させながら生きた精神がそこにあります。本展は、こうした立原の精神にインスピレーションを受け、住まいと向き合い続けた建築家が生み出した住宅に宿る空気感や、五感を揺さぶる空間の本質について、文芸家が謳う作品を通して浮かび上がらせるという、建築と文芸の領域を横断する展示構成を予定しております。
本展の見どころは、多彩な15名の文芸家によるこれまでにない建築と文芸のコラボレーションです。篠原一男が設計した「谷川さんの住宅」(1974年)について、谷川俊太郎が本企画展のために新詩を創作します。さらに吉村順三の住宅を詩人・蜂飼耳が、中村好文の住宅を詩人・小池昌代が体感、詩作し、能作文徳の建築について劇作家・長塚圭史が創作します。
住宅の設計プロセスにおけるスタディ模型20点以上や、スケッチ、図面、映像からは、年月を経た住まいを体感すると同時に空間を生み出す過程の身体性に迫ります。文芸家の紡ぐ言葉からは、人々が住まう空間に対する眼差しを豊かにする機会を創出します。本展に関連するイベント情報は公式ホームページにて随時公開します。
《本文は公式サイト紹介文より抜粋》
開催期間 |
2020/12/12(土)~2021/05/30(日) ※イベント会期は終了しました
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時間 | 11:00~19:00(入場は閉館の1時間前まで) |
休館日 | 月曜日(ただし、祝日の場合、翌火曜休館) |
入場料 | 一般1,200円/大学生・専門学校生700円/中高校生500円/小学生以下無料 ※オンラインチケット制 ※建築模型保管庫見学(オプション)500円 ※同時開催「-Inside the Collector’s Vault, vol.1-解き放たれたコレクション」展の観覧料を含む |
参加アーティスト | 立原道造、篠原一男×谷川俊太郎、吉村順三×蜂飼耳、田中敏溥×岡本啓、中村好文×小池昌代、伊藤寛×覚和歌子、堀部安嗣×杉本真維子、能作文徳×長塚圭史 他 |
会場 |
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会場URL | https://what.warehouseofart.org/ |
詳細URL | https://archi-depot.com/exhibition/utaukenchiku |