武田五一の建築標本-近代を語る材料とデザイン-

武田五一の建築標本-近代を語る材料とデザイン-

国会議事堂の設計にも関わった武田五一は、公共建築から個人邸、社寺仏閣、墓碑、橋、公園にいたるまで多彩な建築作品を残した建築家であると同時に、教育と後人の育成にも力を注いだ。創設に携わった京都大学工学部建築学科やデザインを教えた京都工芸繊維大学には、五一が中心となって収集した多岐にわたる建築素材や金物サンプル類などが残されている。教育資料である一方で、好奇心旺盛な五一の分類学的思考によって採集されたそれらはまさに「建築標本」と呼ぶにふさわしく、彼がコレクターとしての側面も強く持ち合わせていたことを物語る。

同展では、五一が教育界に携わった大正から昭和初期に収集された「建築標本」約100点を「新たなる材料」「時代の流行」「近代的生活」「古典再考」「20世紀初頭のデザイン表現」「講義の足跡」のカテゴリーに分けて紹介される。また、五一が収集に関与した記録として京都大学に保管されている貴重な「備品監守簿」も展示。当時をけん引する建築家による業種を超えた建築デザインの標本群を観ることができる。

同展を通して、明治の幕開けとともに近代化が始まった日本の建築意匠を象徴する多彩な材料や技術を一望しながら、あらゆるものを貪欲に吸収していた五一の世界観が披露される。

開催期間 2017/03/10(金)~2017/05/23(火)
※イベント会期は終了しました
時間 10:00~17:00
休館日 水曜日(ただし、祝日は開館)
入場料 無料
会場
  • LIXILギャラリー(大阪)
  • 大阪府大阪市北区大深町4-20 グランフロント大阪南館タワーA12階
会場電話番号 06-6733-1790
会場URL http://www1.lixil.co.jp/gallery/
詳細URL http://www1.lixil.co.jp/gallery/exhibition/detail/d_003699.html