清川泰次 季節の情景

清川泰次《早い夏》1959年、世田谷美術館蔵 清川泰次《早い夏》1959年、世田谷美術館蔵

1年を通じて少しずつ移ろいゆく季節。画家・清川泰次(1919-2000)は、独自の抽象的な表現で、季節のさまざまな情景を描いた。

静岡県浜松市に生まれた清川泰次は、慶應義塾大学在学中に油彩画を始めた。初期には具象的な作品を描いていたが、「本当の絵画とはなにか?」を探求したいと、1951年から3年間アメリカへ渡り、本格的に抽象表現へと移行する。約60年にわたり画歴を重ねるなかで、少しずつスタイルを変えながら、もののかたちを写すことに捉われない芸術を探求し続けた。

本展では、季節を主題とした作品を中心に、アメリカから帰国直後の1950年代後半から60年代初頭にかけて制作された、油彩画10数点が紹介される。この時期、清川は《早い夏》や《早春-56》をはじめ、複雑に交差する線や点、色彩豊かな色面を用いて季節を表現した作品を多く描いた。アメリカで抽象表現主義に触れ、新たなスタイルの模索を始めた清川による季節の情景をご覧いただきたい。

【関連イベント】
●ギャラリートーク
日時:10月21日(土) 11:00~(20分程度)
場所:清川泰次記念ギャラリー
※参加費無料(観覧料別途)、事前申込み不要

開催期間 2017/08/05(土)~2017/12/03(日)
※イベント会期は終了しました
時間 10:00~18:00(入館は閉館30分前まで)
休館日 月曜日(ただし、9/18、10/9は開館)、9/19、10/10
入場料 一般200円/高校・大学生150円/65歳以上・中小生・障がい者の方100円
参加アーティスト 清川泰次
会場
  • 世田谷美術館分館 清川泰次記念ギャラリー
  • 東京都世田谷区成城2-22-17
会場電話番号 03-3416-1202
会場URL http://www.kiyokawataiji-annex.jp/