すべての ひとに 石が ひつよう 目と、手でふれる世界

私たち人間は太古の昔から、祭祀や儀式のために、また禍いからの護身や豊穣多産の願いを込めて、自然物である石を彫り、かたちをつくってきました。現代に生きる作家たちもまた、ゆるぎない強さを持つ石との出会いの中で、石という素材と、そして石と対峙する自分自身と向き合いながら作品を制作しています。本展では、「石の声」を聴くように制作を行う8名の作家による石彫作品を紹介します。
この世にある目に見えない気配、神聖な場所から感じ取れる何かを石の力を借りて可視化しようとする長谷川さちや、人間をテーマに石を彫り続け、各地で石を磨くプロジェクトを精力的に行い、人と石とをつなげる冨長敦也、自然を洞察し瞑想するための場所を樹木の影をもとに形づくるホセイン・ゴルバなど、作家たちはそれぞれに石を彫り、かたちをつくっています。丁寧に「石の声」を聴き、制作された彫刻作品を鑑賞することは、石と人間の根源的なかかわりについて、そして、今ここにいる自分という存在について、思いをめぐらせることになるでしょう。
また本展では、作家による作品を、目でみるだけではなく、手でふれて鑑賞することができます。実際に作品にふれることで、作家がその石にみたものや感じたものと出会うことができるかもしれません。「石の声」に耳を傾けながら、石が持つ確かな世界に、目と手でふれてみませんか。
《本文は公式サイト紹介文より抜粋》
【関連イベント】
●トークイベント「なぜすべての人に石が必要なのか?」
日時:未定
定員:50名(要予約、自由席)
出演(予定):イケムラ・レイコ、北川太郎、冨長敦也、長谷川さち、廣瀬智央、水沢 勉(神奈川県立近代美術館館長)、岡野晃子(ヴァンジ彫刻庭園美術館 副館長)
※詳細は公式ホームページをご覧ください
●冨長敦也によるワークショップ「Love Stone Project ─クレマチスの丘」
日時:会期中に複数回実施予定
講師:冨長敦也(本展参加作家)、美術館学芸員
参加費:当日の入館料のみ、申込み不要
※詳細は公式ホームページをご覧ください
●北川太郎によるワークショップ「石の家をつくろう」
日時:2022年3月19日(土) 14:00~16:00
講師:北川太郎(本展参加作家)
定員:15名(要予約)
参加費:当日の入館料のみ
※お申し込みの開始は、2022年2月7日(月)10:00~
開催期間 |
2021/10/23(土)~2022/03/29(火) ※イベント会期は終了しました
|
---|---|
時間 | 10月・2月・3月 10:00~17:00、11~1月 10:00~16:30(入館は閉館30分前まで) |
休館日 | 水曜日(2022/2/23は開館)、年末年始(12/26~2022/1/5) |
入場料 | 10月 大人1,200円/高・大学生800円、11~3月 大人1,000円/高・大学生500円 |
参加アーティスト | イケムラレイコ、大木逹美、北川太郎、ホセイン・ゴルバ、長谷川さち、廣瀬智央、冨長敦也、ジュリアーノ・ヴァンジ |
会場 |
|
会場電話番号 | 055-989-8787 |
会場URL | https://www.clematis-no-oka.co.jp/vangi-museum/ |
詳細URL | https://www.clematis-no-oka.co.jp/vangi-museum/exhibitions/1301/ |