A New Polite of KOGEI

2024 / 金沢クラフトビジネス創造機構

生活の道具か、はたまたモノそのものか。領域にとらわれず、工芸の新しい着地点を探った家具プロジェクト。工芸作品に宿る誰かが生み出した手の痕跡は、作家の人間性がそれぞれに現れつつ、彼/彼女を知らずとも感じる魅力であり、作家を知ることでより引き出される奥深さです。

そんな工芸の「物語性」は、 人間が発する感性の力なのではないかと思います。人は「道具」をつくることでその能力を拡張し、さまざまな空間を創造し続ける生き物です。工芸で新しい空間の創造を提案し、新たな領域を拡張するプロジェクトとして継続していきます。

Photo:吉尾大輔、太田太郎

原嶋亮輔(デザイナー/アーティスト)

原嶋亮輔(デザイナー/アーティスト)

1980年生まれ。石川県金沢市でデザインを学び、2002年に渡米し、Parsons school of Designのファニチャー学科を修学。帰国後、デザイナーとして、工芸/産業分野をまたぎ、多岐にわたる商品開発ブランディングやデザインプロジェクトに携わる。2018年より古道具の「時を経た変容/変化(へんげ)」をテーマにしたSTILLIFEシリーズで、コンテンポラリーデザインの活動を展開。2022年より金沢クラフトビジネス創造機構の工芸ディレクター就任、工芸作家のビジネス支援やプロジェクトディレクションに従事。2023年、奥能登国際芸術祭・参加アーティスト、金沢21世紀美術館特別展「チョコレート 至高の名を与えられしもの」参加作家/企画ディレクション/キュレーターを務める。

https://ryosukeharashima.com/

2024/9/25 18:30