
2012年に創刊した、年2回刊行の文字デザイン誌「Typography」。09号となる今号の特集は「美しい本と組版」です。
書籍の本文組版について、ブックデザイナー、老舗出版社、組版会社に取材し、それぞれの組版を紹介しています。そのほか、「世界のブックデザイン展」で展示された世界の美しい本、組版者や編集者による和文組版、欧文組版、和欧混植組版、InDesignの設定などの解説記事も掲載しています。
また、書体会社10社の和文書体100の組見本を掲載した小冊子「和文書体 組見本帳」が付録としてついています。デザイナー工藤強勝さんに監修を依頼し、プロが使える組見本帳をつくりました。08号の付録「本文用 和文書体見本帳」と組み合わせて使うことができます。
※「Typography 09」の目次は下記からご参照ください
http://typography-mag.jp/latest/
宮後優子(編集担当)おすすめコメント
「Typography」初めての組版特集です。専門の職人が組版をしていた活字や写植の時代を経て、組版ソフトウェアを使って誰もが文字を組めるようになった現在。組版ソフトの機能は向上してきましたが、デフォルト設定のまま文字を流し込んだだけでは、プロが組むような美しい組版にはなりません。デザイナーではない方も文字組をするようになった今、正しい組版の知識がますます求められているように感じます。
「Typography 09」の特集記事では、書籍の本文組版を中心に、美しく読みやすい組版のために必要な基礎知識や心構えをまとめました。デザイナーの皆さんはもちろん、印刷・組版担当者、編集者、自分で本や冊子をつくっている方々にもぜひ読んでいただきたい一冊です。
発行 | グラフィック社 |
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著者 | グラフィック社編集部 |
編集 | 宮後優子 |
デザイン | TAKAIYAMA inc. |
仕様 | B5版、128ページ |
価格 | 2000円(税抜) |
ISBN | 978-4-7661-2915-1 C3070 |