■背景、課題

カミソリなどの刃物を中心に、調理用品や化粧道具、衛生用品を販売するメーカーとして100年以上ユーザーに寄り添ってきた貝印。剃毛・脱毛における意識の多様化にともない、2020年8月から『#剃るに自由を™』をテーマにしたコミュニケーションをスタートさせました。

第1弾では、調査の結果から見えた、「剃る・剃らないの選択は自分で自由に選択したい」という本音を、バーチャルヒューマンMEMEを起用し、さまざまな形で発信しました。

バーチャルヒューマン・MEMEを起用した『#剃るに自由を™』第1弾

2021年に若年層にフォーカスして調査を行った結果、54.8％の方が「はじめてのお手入れで後悔した経験がある」、64.0%が「正しい毛の剃り方がわからない」、65.8％が「剃り方を教わりたい」と回答するなど、大人だけでなく若年層も“毛”について悩みがあり、正しい剃り方を知りたい、自由な選択やコミュニケーションを求めているというインサイトがあることかがわかりました。

そこで第2弾では、毛の剃り方への理解、知識不足で悩む小中学生が、はじめてのカミソリを正しく楽しく使えるようなコンテンツを制作しました。

■コンセプト

毛の剃り方への理解、知識不足で悩む小中学生が、はじめてのカミソリを正しく楽しく使えるように、正しい剃り方や毛の知識を本にまとめた「FIRST SHAVE BOOK™」を開発。東京・渋谷にあるMAGNET by SHIBUYA109のビッグボードにて掲示し、初日限定でサンプリングを実施。さらに、特設サイトでは、コンセプトムービーの視聴や「FIRST SHAVE BOOK™」のPDF版をダウンロードできます。

FIRST SHAVE BOOK™

■手法、特徴

「FIRST SHAVE BOOK™」は、はじめてカミソリを使う人へ向けた剃り方説明書と、今回のためにオリジナルデザインで開発した組み立てて使える紙カミソリ®が付属された本になっています。毛の剃り方だけではなく、「剃ると毛が濃くなる」「肌にブツブツができてしまう」などの間違った知識による毛の心配が少しでもなくなるように、武庫川女子大学薬学部教授の平尾哲二先生が監修を行い、わかりやすく解説しています。

FIRST SHAVE BOOK™と紙カミソリ®

ポップなイラストを手がけたのは、イラストレーターの瓜生太郎さん。剃り方や毛の知識を楽しく学べる本に仕上がりました。

紙カミソリ®は、サステナビリティやSDGs達成に向けた社会機運の高まりを受け、その一助となるべく開発。貝印がグローバル刃物メーカーとして長年培った知見を最大限に活用し、カミソリのハンドルに紙、刃体（ヘッド全体含む）に金属を使用した脱プラスチック（※従来比98％のプラスチック部分を削減）なアイテムです。2021年4月22日に公式オンラインストア「KAIストア」にてテスト発売し、2022年3月に全国発売が決定しました。

紙カミソリ®

貝印では今後も、正しい剃り方や毛の知識をもった上で、剃る・剃らないの自由な選択ができ、自分の毛と付き合うことができるよう、お客さまのサポートをしていきたいと考えています。