「ICS COLLEGE OF ARTS Webオープンキャンパス 2021」特設サイト

試行錯誤しながらモノづくりをする過程や楽しさを表現

オンラインでの開催が増え、いかに学校の特徴や魅力を伝えられるかが課題となる、昨今のオープンキャンパス。今回ご紹介するのは、建築・インテリア・家具の専門学校ICSカレッジオブアーツのWebオープンキャンパスのサイトです。

サイトの制作を手がけたのは、デジタル領域を中心としたクリエイティブエージェンシーのシフトブレイン。学校でモノづくりをする過程や楽しさを表現したサイトについて、同社の宮坂亜里沙さんにデザインコンセプトや特徴などをお伺いしました。

■背景、課題

昨今の状況下でオフラインでの実施が難しくなったオープンキャンパスを、地方の学生に向けてオンラインでも開催することが本プロジェクトの課題であり、新しい試みでした。海外の生徒が約半数を占める学校のため、海外の学生にも見てもらいたいという狙いもありました。

■コンセプト

日本ではじめてのインテリアデザイン専門校であるICSカレッジオブアーツの思想は、「ひと・モノ・空間の調和」。五感をフル稼働させて学ぶ実践的な授業や、物事を多面的に見る力を鍛える観念的な授業など、モノづくりに対しての真摯さを感じる校風が特徴です。

そのため、現場で試行錯誤しながらモノづくりをする過程そのものを楽しく、おもしろく、そして新しく表現することをコンセプトとしました。

■手法、特徴

コンセプトをわかりやすく伝えるために、まずは今まで見たことのない新しい表現を取り入れようと考えました。「ひと・モノ・空間には無限の可能性があり、答えはひとつではない」という建築におけるモノづくりの観点から、建築でよく用いられるアイソメトリックのグリッドを使い、バラバラのパーツがサイト訪問ごとに無作為に空間を形成するように表現しました。

「ICS COLLEGE OF ARTS Webオープンキャンパス 2021」特設サイト

アイソメトリックのグリッドを用いて、空間が形成される様子を表現

下へスクロールすると形が崩れ、上に戻るとそれに合わせて形が戻る動きの部分では、モノづくりの試行錯誤する過程や楽しさを表現しています。

それでいてサイト全体には、曲線の動きやザラザラとした素材の質感やテクスチャなど、どこかICSの校風のような温かみや手触り感を感じられるデザインを目指しました。

スタッフ

アカウントマネージャー/岡田ダダ(SHIFTBRAIN)
プロジェクトマネージャー/大竹麻奈(SHIFTBRAIN)
アートディレクター/藤吉匡(SHIFTBRAIN)
デザイナー/宮坂亜里沙(SHIFTBRAIN)
映像・ビデオ制作/高野菜々子、 鎌田亮平(SHIFTBRAIN)
フロントエンドデベロッパー/タジカズヒデ(フリーランス)