日々日常の情報を与え続け、すぐにたまってしまう新聞。時が経つと廃品回収に出されるだけ。古紙が紙以外の用途で使用されているのはごくわずかで、リサイクルするにもコスト・エネルギーがかかってしまう。この作品はその新聞をうまく利用して作った椅子である。 この椅子は新聞紙を細長く折って、縦横6本で交互に重ねて編み込んだものを何枚も作り、それを積み重ねたものだ。破れたり汚れた場合、その部分だけを取り替えることができる。一つの椅子には約1200枚程度の新聞を使用している。