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「煙舞」は「始まり」と「終わり」のある作品で、つまり時間に存在して、インスタレーションと言えない。しかし出演する人がいなくてパフォーマンスとも言えるまい。ある時間、ある空間を少人数の人々が共有して楽しむはかない踊りである。
この作品では、線香から立ち昇る煙の動きや形の変化によって音楽が変わる。煙はビデオカメラで撮影され、自作のコンピュータプログラムによってその映像が解析される。形態を評価するパラメータが音の種類を決める。煙を揺らす風は観客の息だけで十分であり、人数によって煙の反応が自然に変わり、音楽の雰囲気が決められる。

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