塩をまぜる店「ぐるぐるしゃかしゃか」

気軽に立ち寄りたくなるような塩の専門店

2024年7月、東京スカイツリー内の東京ソラマチに、好みに合わせてオリジナルブレンドの塩をつくることができる塩の専門店「ぐるぐるしゃかしゃか」がオープンしました。

塩をイメージしたブルー系の配色が目を引く同店舗を設計したのは、トラフ建築設計事務所。コンセプトや特徴などについてうかがいました。

■背景

塩の専門店「ぐるぐるしゃかしゃか」を企画するBambooCutは、トラフが設計をおこなった東京ソラマチ内にある「立ち喰い梅干し屋」も運営している。その梅干し屋の正面に位置する50m2ほどの角地が敷地となり、「ぐるぐるしゃかしゃか」の内装計画も担当することとなった。

塩をまぜる店「ぐるぐるしゃかしゃか」

■コンセプト・特徴

角地を活かして2方向から出入りできるようにし、壁に沿って大きなL字のカウンターを設置した。カウンターでは、青い寒天に載せて塩を食べ比べ、好みに合わせたオリジナルブレンドの塩をつくることができる。

塩の食べ比べに用意された青い寒天 塩をまぜる店「ぐるぐるしゃかしゃか」

塩の食べ比べに用意される青い寒天

カウンターの背後の壁面には600個ものブレンドされた塩が並び、コンサルテーションを効率化するとともに、視覚的にもたくさんの塩がそろっていることを印象づけている。

什器も塩をイメージした配色とし、青い部分はシナ合板の染色によって製作した。オリジナルの塩や関連商品を陳列する中央の島什器には、グラフィックをカスタマイズした回転するバーバーサインを載せて動きのあるアイキャッチとした。

塩をまぜる店「ぐるぐるしゃかしゃか」

壁面にちりばめられた、店名にもなっている「ぐるぐる」と「しゃかしゃか」のキャラクターをはじめとした、手描きのイラストが親しみを感じさせる。カウンターの背後に設置されたネオンサインの「塩」は、向かい側にある梅干し屋のネオンサイン「梅」と呼応する。

初めての業態を展開するブランドの認知を高めると共に、気軽に立ち寄りたくなるような空間を目指した。

キャラクター「ぐるぐる」と「しゃかしゃか」 塩をまぜる店「ぐるぐるしゃかしゃか」

キャラクター「ぐるぐる」と「しゃかしゃか」

所在地 東京都墨田区押上 1-1-2 東京ソラマチ4F
設計 トラフ建築設計事務所
延床面積 51.12m2
竣工日(開業日) 2024年7月1日
撮影 神藤剛