NEWoMan新宿が運営する「NEWoMan ART wall.」は、新宿駅のミライナタワー改札横という、いわば新宿の中心地に位置するウインドウディスプレイに、気鋭のアーティストによる作品を展示することでコンテンポラリーアートの魅力を発信する、これまでにない新しい形のウインドウディスプレイです。
第9回目となる今回の展示はアーティスト・入江早耶によるディスプレイ。
入江は二次元のイメージを消しゴムで消し、その消しゴムのカスを用いて立体をつくり上げるアーティストです。掛け軸の中から消えた観音像が現実の空間に立体として立ち上げられ、また別の作品では、紙幣の肖像画が胸像となって紙幣の上に配置されます。イメージとして流通し、流通することによって日常的な存在となっている図像を自らの手で一旦消し去り、それを現実の空間に塑像としてつくり上げる入江の作品は、表象との関わりを巡る現代的な問題をユーモラスに提起しています。
「モチーフとしたのは、私が旅をした時に見つけたオーストラリアの古いスケッチ集です。その中には美しい風景や人々の日常が優しいタッチで、時に大胆な筆遣いで描かれていました。そこで私は自分なりの方法で自然に宿った力を導き出しました。ただし、そのまま再現するだけではなく、少しイマジネーションを働かせてみました。多様な力強さを秘めた女性像や、豊かな生命の形を堪能いただければと思います(入江)」。
https://clubfm.jp/NEWoManART/09
https://www.newoman.jp/art/art_details.php?article_no=2
アーティスト | 入江早耶 |
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展示期間 | 2017年8月18日~10月31日 |