もうすぐ世界で最も幸福な朝。冬のウインドウはそんな聖夜が明ける瞬間の情景です。クリスマスの朝を待ちくたびれたシロクマたちは、届けられたプレゼントに気付かずまだ寝ているところ。「邪魔しないで!」と書かれたスイッチを押すと、ベルが鳴り、シロクマの反応を楽しめます。寝ぼけるパターンは16種類。耳、首、まぶたの動きが組み合わさっています。また、スイッチが押されていない間は、いびきをかき、おなかを大きく上下させる動きをくりかえしています。

シロクマ(ホッキョクグマ)を登場させたのは、地球温暖化の脅威を象徴的する動物として。寒さを楽しむ季節に、地球環境保全へのメッセージを感じるディスプレイとなればと願っています。

12月8日から、東ウインドウに登場したのは、南極で忙しくクリスマスの準備に追われる17羽のペンギンたち。はるか北極のシロクマが寝ているうちにプレゼントを届けることがミッションです。スイッチが押され、シロクマが起きそうになると、親ペンギンは慌てる動きをします。また同時に、中央ウインドウには、いよいよプレゼントを届けに1羽の子供のペンギンが登場。両手にプレゼントを抱えすぎて、どれにするか決めかねている様子です。

アートディレクター 武蔵淳
展示期間 2016年11月3日~12月25日