ファミリア銀座本店にて、ファミリア×鹿児島睦「器から飛び出す図案展」が開催されている。鹿児島氏は、動物や植物などを独自の色使いと構図で絵付けした陶器やプロダクトが人気のアーティスト。今回、ファミリアのために描いた図案から生まれたトートバッグやポーチなどを銀座本店限定で販売している。
新たなテキスタイルは、「Giocoso(ジョコーソ)」と「Animato(アニマート)」の2種類。イタリア語の演奏記号で、「Giocoso」は「楽しげに」、「Animato」は「生き生きと」という意味だ。「視覚だけでなく、聴覚まで刺激するようなテキスタイルにしたかった。使う人の頭の中に音楽が聴こえてくるようなものを目指しました」と、鹿児島氏。
ベビー子供服のブランドとのコラボレーションとなる訳だが、「いつもと違うという意識はなく、ファミリアのフィルターがかかったらどうなるかが楽しみだった。モチーフを決める上でいろいろな動物や植物をたくさん描いて提出したが、結果としてファミリア側が選んでくれたのは最も僕らしいモチーフでした」とのこと。たしかに結果として、モチーフも色使いも子供服にはあまりないようなデザインで、大人っぽい印象を受ける。
ファミリアの岡崎社長は、「子どもだけでなく大人にも使ってもらえるようなデザインにしました。鹿児島さんは子どもと大人を近付けてくれるようなエネルギーを持った人。今後も鹿児島さんのテキスタイルのように子どもの創造性をクリエイトするような方とコラボレーションしていきたい」と話した。
店内の2階に続く階段の壁には象や熊、犬やウサギなどたくさんの動物が飾られ、通る人をエスコートしてくれるかのよう。見るだけでなく、音楽が聴こえてくるような賑やかな展示は4月1日まで。