京都国際マンガミュージアムの壁面に毎夜出現、横山裕一氏の自身初となるプロジェクションマッピング

京都国際マンガミュージアムの壁面に毎夜出現、横山裕一氏の自身初となるプロジェクションマッピング

奇妙な風貌の人物たちが、目的不明の土木工事を黙々と遂行したり、意味不明の会話を交わしたりするマンガ作品を発表し続ける、唯一無二の作風で注目を集める異色の現代美術家・マンガ家横山裕一氏。現在、京都国際マンガミュージアムで、横山氏のプロジェクションマッピング+企画展「横山裕一 <これをネオ壁面と呼ぶ> 集合する名士とけもの」が開催中だ。同プロジェクトは、京都初の大規模な現代芸術の国際展 、「PARASOPHIA: 京都国際現代芸術祭2015」の後援事業として開催時期を合わせて実施されている。

会場の様子

会場の様子

このプロジェクトでは、今回のために描き下ろされたマンガ作品を、京都国際マンガミュージアムの巨大な壁面を使ってプロジェクションマッピング作品として展開。毎夜、18時から21時まで「横山ワールド」が突如出現する。横山作品の独特なテンポ感はプロジェクションマッピングとも相性が良く、ふだんマンガ本を読むのとはまた違った形で体感できる作品となっている。

プロジェクションマッピング

プロジェクションマッピング

プロジェクションマッピング

プロジェクションマッピング

プロジェクションマッピング

プロジェクションマッピング

京都国際マンガミュージアムについて少し説明をしておくと、昭和初期建築の元小学校をリノベーションした、図書館機能と博物館機能を兼ね備えた日本初のマンガの総合文化施設だ。元々、校庭だったスペースは、閉館後には京都市民のさまざまな活動にも使われていて、ちょうど取材時はゲートボールの練習が行われており、それも作品の一部と化したような不思議な光景が広がっていた。京都国際マンガミュージアム自体が大通りに面していることもあり、足を止めて作品を鑑賞する人も多いようだ。

取材日はゲートボールの練習が行われていた

取材日はゲートボールの練習が行われていた

また、プロジェクションマッピングの作品世界を再現する形で演出された展覧会も同時開催されている。床に敷き詰められた砂の感触を踏みしめながら、生々しさの残る原画や絵コンテもじっくり堪能して欲しい

絵コンテ

絵コンテ

展示作品

展示作品

展示作品

展示作品

展示作品

展示作品

横山裕一 <これをネオ壁面と呼ぶ> 集合する名士とけもの
※プロジェクションマッピングは休館日でも敷地外からの自由鑑賞可能