新しい素材や色、形によって生活に彩りを添えてくれるモノ
“天然石の美しさをそのまま身につける”をコンセプトにしたジュエリーブランド「bororo」。デザイナーの赤地明子さんが、世界中の産地を自ら旅して宝石の原石を仕入れ、熟練の職人がジュエリーを制作しています。
野性味と装飾性を極限までそぎ落としたようなジュエリー「tiny wild」について、赤地さんに制作背景や特徴についてお聞きしました。
■背景・コンセプト
私はこれまで、宝石を求めてアフリカの奥地や南米の山奥、中東の砂漠など、出向く先々でさまざまな人や文化と出会ってきました。bororoのジュエリーにはいろいろな旅の記憶が宿っていますが、いつか形にしたいと思っていたモチーフが「魔除け」でした。
それぞれの民族や部族に伝わる装飾品や入れ墨には、魔除けの意味を持つものも多くあります。旅先では、シャーマンから手渡される石やサンゴが、大切なお守りとして身につけられる様子を目にしてきました。動物の牙、骨、角、時には石を削り磨き上げ、身体に直接突き刺し身につける姿に、装飾品としてのジュエリーにはない野生的な力強さを感じ、心惹かれました。
「tiny wild」は、そんな「魔除け」をコンセプトに、原始的なジュエリーの野性味にあふれる姿を表現したピアスです。
■商品の特徴
ピアスのバリエーションは4種類で、それぞれSサイズとLサイズ展開。素材は、18金のイエローゴールドとホワイトゴールドの2色展開です。
一番の特徴は、耳に付ける際のセッティング方法です。装着部分に小さなくぼみを設けることで、キャッチを使用せずに突き刺しただけで身につけられるように設計しました(意匠登録出願済み)。
現代を生きる人々の身体の奥底に眠る、ほのかな野生を呼びさますような、あるいは日々を生きるための小さな勇気になったらいいなと、そんな願いを込めたジュエリーです。