身につけたい

新しい素材や色、形によって生活に彩りを添えてくれるモノ

ROUND

川石のなめらかなフォルムを身につける

“天然石の美しさをそのまま身につける”をコンセプトにしたジュエリーブランド「bororo」。ニューヨークで米国宝石学を修了したデザイナーの赤地明子さんが、世界中の産地を自ら旅して宝石原石を仕入れ、熟練の職人がジュエリーを制作しています。

この記事では、bororoの初個展で披露された新作「ROUND」を紹介します。赤地さんに、美しい稜線を持つこのジュエリーについて、コンセプトや特徴をお聞きしました。

■制作背景・コンセプト

ROUNDは、川石の丸みのあるなめらかなフォルムを身につけたいとの思いが、発想の原点になっています。川の上流で山崩れによって砕けた岩片が、長い時間をかけて流れを下り、お互いにぶつかったり、磨かれながら、角が取れて小さくなっていきます。そして川岸や海岸に運ばれ、石ころのひとつとなります。

 

川の流れや打ち寄せる波、途方もない時間をかけてつくりだされたやさしいフォルム。その悠久の自然の営みによってつくられた川石と、甲府の伝統工芸士・詫間康二さんによって加工された水晶を使って、川石の有機的な形状を表現したジュエリーです。

■特徴

金属の部分にはK18を使用しました。川石の形状をそのまま身につけられるようにするため、石を大胆に切断し、間にK18の板を挟みこんで「同擦り」することで、身につけられる川石のジュエリーが実現しました。

「同擦り」は、日本に古くから伝わる、硬さの異なるもの同士を合わせて一体に仕上げる技法です。あとから貼り合わせるとどうしてもズレが生じますが、同擦りすることで一体感のある継ぎ目のないフォルムを得ることができます。詫間さんの匠の技によって生み出すことができました。

バリエーション リング、ネックレス、ピアス(ペア)
素材 K18+川石、K18+水晶
価格(税抜) 120,000〜250,000円