GIRIDO

令和時代のための家庭用神棚

宮大工の伝統技法を使った新しい家庭用神棚ブランド「GIRIDO(ギリド)」は、木工業が盛んな岐阜県で、「木の暮らしの道具」の製造・販売をおこなうwoodpeckerが2019年11月に立ち上げたブランドです。

現代のライフスタイルに合わせた新しい神棚について、woodpeckerの代表の福井賢治さんに、ブランドをつくるにいたった背景や、製品のコンセプトなどをお聞きしました。

■商品の背景・ブランドコンセプト

「GIRIDO」は、神社建築や神棚の製作をおこなう「唐箕屋本店」の宮大工と一緒に、正しい知識と作法に則って製造した純日本製の神棚です。デザインは、手工業デザイナーの大治将典さんに手がけていただきました。

GIRIDO

(写真左)神棚 壁掛け型(写真右)神棚 置き型

家業の神仏具製造に携わるなかで、近年「神仏」に対する日本人の価値観が急激に変化していると実感しました。しかし、日本人の心の奥には、家族や大切な人の日々の無事やしあわせを祈る気持ちはしっかりと刻まれていると思っています。その気持ちはあっても、生活様式が変化したことで自宅から神棚が消え、手を合わせお祈りする場所も習慣もなくなってしまったのではないかと感じたんです。

そんな日本人の神仏に対する価値観や習慣を見つめ直し、日本人の根底にある温かい「こころ」にいつも触れることのできる豊かな社会にしたい――そんな願いを込め、デザイナーと宮大工と共に、とことん「本物」にこだわりつつも新しさも持ち合わせた、令和時代のための家庭用神棚をつくりました。

■商品の特徴

商品に使用している木材は、伊勢神宮などの神社建築と同様、香り高く格式高い「木曽檜」を使用しています。「神棚は使うための道具である」という前提のもと、「神具としての機能や使いやすさ」「固定観念にとらわれない革新性」の両方を追求したデザインです。現代の住宅事情や生活様式に合うスタイリッシュさも大切にしつつ、神棚の伝統に敬意を表した重厚感、神社の鳥居のような神聖さも感じることのできる佇まいになりました。

GIRIDOの置き型神棚の扉は、神社の御扉(みとびら)で用いられる「ギリ戸」という特殊な技法を採用しており、扉を開閉する際に木が「ギギギィ」と鳴り響く神聖な音を再現しています。本来神棚には、神域との境界線という意味で扉がついており、この音は神様にお会いできる合図と言われています。

扉の設置には蝶番金具などを一切使用しておらず、扉の上下につくられた「ほぞ」と呼ばれる突起を、土台につくられた丸い「ほぞ穴」に差し込むことで、取り付けています。音が鳴る仕組みはほぞの形にあり、このほぞとほぞ穴は丸形でも多角形でもない、「かすかな角を持つ、限りなく丸形に近いかたち」をしています。このため、扉を開閉することでほぞの角が触れながら回っていくことから、木の軋む「ギギギィ」という独特の音を生み出します。

寒冷地でゆっくり育まれた木曽檜は柾目が詰まっており、水分含有量が少ないのも特長のひとつ。木材が伸縮しにくいため、長くいい音を出し続けるというのも、本物にこだわるGIRIDOの魅力です。

GIRIDO 神棚 置き型

サイズ 幅306×奥行115×高さ355mm
価格(税抜) 45,000円
収められる御札のサイズ 角祓大麻/縦263×横82×厚さ5mm、 頒布大麻/縦245×横68×厚さ2mm

GIRIDO 神棚 壁掛け型

サイズ 幅207×奥行42×高さ303mm
価格(税抜) 25,000円
収められる御札のサイズ 頒布大麻/縦245×横68×厚さ2mm

GIRIDO 棚板 雲 / GIRIDO 棚板 欄干

サイズ 幅423×奥行247×高さ85mm
価格(税抜) 雲18,000円、欄干20,000円