MUSTAKIVI「皿-PLATE-」

深みのある色彩と、潔いシンプルなフォルムを持つ食器

マリメッコのデザイナーとして活躍した石本藤雄がプロデュースした、愛媛県松山市のギャラリー&茶房「MUSTAKIVI(ムスタキビ)」。石本さんの故郷である愛媛県・砥部町の伝統的なやきもの「砥部焼」の窯元「すこし屋」とのコラボレーションにより、オリジナル磁器として制作されたのが「皿-PLATE-」だ。

無駄を削ぎ落とした縁のないシンプルなフォルムは、潔いほどすっきりとした直線と曲線で構成されている。食卓の空気感を引き締め、料理はもちろん和菓子や洋菓子など、食べ物を立体的に浮かび上がらせてくれる。

プレートの表面は石本さんのテキスタイルデザインのように、さまざまな美しい景色が透けて見えるような深みのある色彩が施されている。青磁、呉須、天目などの釉薬を用いた配色で凜とした世界観が広がっている。丸形のプレートは、青磁、呉須、白の3色で展開。四角いプレートは、まだら模様の青磁、呉須、天目、白の4色で展開している。

愛媛県・砥部町で約240年もの歴史を持つ「砥部焼」は、砥部の陶石原料から形成され、1点1点職人の手仕事でつくられる伝統的なやきもの。鋳込み成形をしたのちに形を整え、削り、水拭き、素焼き、絵付け、釉掛けが施され、ようやく本焼きとなる。成形から焼成まで、どの工程もすべてが丁寧な手仕事で行われている。

デザイナー:石本藤雄

1941年愛媛県砥部町出身、フィンランド・ヘルシンキ在住。1970年にフィンランドに移り、1974年から同国を代表するファブリックブランド「マリメッコ」で32年に渡りテキスタイルデザイナーを勤める。現在はフィンランドの国民的製陶所「アラビア」のアート部門の一員として陶芸制作に取り組む。1994年カイ・フランク賞受章。2010年フィンランド獅子勲章プロ・フィンランディア・メダル受勲。11年に旭日小綬章受章。13年9月から10月にかけて、故郷・愛媛で初となる個展「布と遊び、土と遊ぶ」を開催。「道後オンセナート 2014」では松山市・道後のホテル、茶玻瑠にて石本氏の作品に囲まれたオリジナルルームを展開。

皿-PLATE- 丸

種類 GOSU(呉須)、WHITE(白)、SEIJI(青磁)
サイズ W152×D152×H10mm
価格(税抜) 2,500円、WHITEのみ2,200円

皿-PLATE- 角

種類 SEIJI CHIRASHI(青磁ちらし)、GOSU(呉須)、TENMOKU(天目)、WHITE(白)
サイズ W140×D140×H10mm
価格(税抜) 2,500円、WHITEのみ2,200円