mortar FLOORWALL

モルタルが持つ、独特な質感や表情を楽しむ

mortar FLOORWALL(モルタル フロアウォール)は、建物の一部などによく使われる「モルタル」という素材で出来たフロアマットだ。

FLOORWALLは左官技法により、1点1点手作業で薄く塗りのばして成形されている。建物の壁や床の表層を剥ぎ取ったかのような薄いモルタルには通常と違う繊維が練り込まれているため、ヒビが入っても割れない柔軟性を持つ。素材独自の表情であるヒビや欠け、気泡、色合いはそのままに、ラグマットやランチョンマット、コースターとして使用できる。

形は丸いかたちの「Circle」と四角い「Square」の2つ。色は明るいグレーのナチュラルと、深みのある色合いのスミブラックの2種類。サイズは小さいものから大きいものまで、Circleは4種類、Squareは5種類のサイズが用意されているので、シーンに合わせて使うことができる。

デザインと制作の両方を担当したのは、PULL+PUSH PRODUCTS.の佐藤延弘氏。普段から物品や建物に使われている素材の表情や経年変化に注目し、さまざまなプロダクトを手がけている。

このmortarシリーズを作るきっかけは、建材としてよく目にする素材であるにもかかわらず、日用品に使われることが少ないと感じたことだという。「モルタルには、素材独特の美しい表情や荒々しい力強さ、経年変化することで生まれる温かみ、時間が止まったかのような凛とした冷たさなど、さまざまな表情には人の無意識に訴えかける魅力があると思います」と、話す。

重くて厚いというイメージの素材が部屋の床に敷かれていたり、テーブルの上にコースターとして置かれていたりという空間は何とも新鮮。表面のヒビは使い続けるとともに広がり、素材の経年変化と合わせて表情がより深まっていくという。モルタル素材が持つ、独特な質感や表情を楽しめるプロダクト。

デザイナー:佐藤延弘

PULL+PUSH PRODUCTS.代表、クラフトデザイナー。1977年生まれ。京都精華大学デザイン学科建築分野卒業。造形製作会社を経て、2002年クラフトブランド「PULL+PUSH PRODUCTS.」を設立。「素材」と「ストーリー」をモノ作りのコンセプトとし、使うときの楽しさ、触れたときの質感を大切にしたコレクションを発表。大量生産や高度な機械を必要とする精密なモノ作りとは対局にある、手仕事の中で生まれる繊細さや緩やかさを大切に考え、作り手の温度が伝わる製品をゆっくりとしたペースで提案している。

Circle(サークル)

φ100mm ナチュラル/1,500円、スミブラック/1,650円
φ400mm ナチュラル/7,000円、スミブラック/7,700円
φ740mm ナチュラル/21,500円、スミブラック/23,650円
φ1200mm ナチュラル/56,000円、スミブラック/61,600円

Square(スクエア)

H90×W90mm ナチュラル/1,500円、スミブラック/1,650円
H445×W290mm ナチュラル/7,100円、スミブラック/7,810円
H590×W445mm ナチュラル/13,000円、スミブラック/14,300円
H890×W590mm ナチュラル/26,500円、スミブラック/29,150円
H1400×W1000mm ナチュラル/70,000円、スミブラック/77,000円