小池一子が十和田市現代美術館の館長を退任。新館長にキュレーター・鷲田めるろ

小池一子が十和田市現代美術館の館長を退任。新館長にキュレーター・鷲田めるろ

十和田市現代美術館では、金沢21世紀美術館で長年キュレーターを務めた鷲田めるろが4月1日付で新館長に就任する。現館長の小池一子は3月31日で退任、また同美術館学芸統括・金澤韻も3月31日で退任し、後任は鷲田氏が兼任する。

鷲田氏は、金沢21世紀美術館開館の立ち上げから関わり、同美術館のシンボルともいえるレアンドロ・エルリッヒ『スイミング・プール』など常設作品の設置を担当。「金沢アートプラットホーム 2008」など、まちなかの展覧会を含む多くの現代美術や建築の展覧会・プロジェクトを手がけたほか、2017年の「第57回ヴェネチア・ビエンナーレ国際美術展」で日本館のキュレーションを担当し、国際的にも活躍している。2018年に独立後は、フリーランスキュレーターとして「あいちトリエンナーレ 2019」で主にまちなかの展示を手がけた。

退任する小池氏は、十和田市現代美術館開館の構想段階から専門委員として携わり、2016年度より館長に就任。「On the Beach ヨーガン レール 海からのメッセージ」「横尾忠則 十和田ロマン展 POP IT ALL」などの展覧会を手がけてきた。退任後は同美術館パートナーズ(TAPS)特別顧問となる。

十和田市現代美術館を中核とするアートによるまちづくりプロジェクト「Arts Towada」が10周年を迎える今年、同美術館は、これまで地域をテーマにした展覧会・プロジェクトを数多く手がけ、まちとアートを繋ぐ活動を行ってきた鷲田氏を同美術館館長に迎えることで、まちと美術館との連携強化をねらう。

http://towadaartcenter.com/news/59334/