名和晃平 | SANDWICH 設計によるアートパビリオン、「神勝寺 禅と庭のミュージアム」 が9月11日にグランドオープン
広島県福山市の山間に佇む、天心山神勝寺(てんしんざんしんしょうじ)に「神勝寺 禅と庭のミュージアム」が誕生する。 禅画、建築、アート、庭を鑑賞する楽しみを通して現代における新しい禅体験の時間を提案する空間だ。現在、年9月11 日(土)のグランドオープンに向けて着々と準備が進行中。
広大な敷地内に広がる禅庭の散策をはじめ、数々の伽藍や茶室に展示された禅画・墨蹟の鑑賞、古典建築と共に現代建築である藤森照信氏設計の寺務所「松堂」の空間体験など、訪れる人がそれぞれのペースで歩き、休み、そして考える静かなひとときを見出すことがテーマとされている。
施設のハイライトは、名和晃平 |SANDWICH 設計の建築、アートが一体となったアートパビリオン「水庭」。SANDWICH 設計による、木材で包まれたワンマテリアルの舟型の建物とその内部の空間で、波に反射する光を体験する名和晃平氏の新作インスタレーションだ。
また、臨済宗である神勝寺の1500点におよぶ禅の書画コレクションの中から、江戸時代に斬新で特異な方法で禅を表現した白隠禅師の禅画墨蹟を中心に、随時20~30点が境内の諸堂に展示される。ガラスケースに収められていない作品はより身近な鑑賞が可能。展示内容は禅画研究の第一人者、芳澤勝弘氏(花園大学国際禅学研究所顧問)によって解説される。