アーティスト・とんだ林蘭×「Ploom」がコラボ。日々の愉しみを底上げするデザインの発想(2)

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アーティスト・とんだ林蘭×「Ploom」がコラボ。日々の愉しみを底上げするデザインの発想(2)

考えずに手を動かすことで、思いもよらないものが生まれる

――普段からデザインを進める時は、アイデアスケッチなどを先につくるより手を動かしながら考えていますか?

手法によって全然違っていて、例えば広告などのビジュアルやあいみょんのジャケットなどをつくる時は絶対にラフを描いて、それに沿ってみんなで写真を撮ってつくり上げていきます。逆に1人でつくるコラージュは、ラフを描いてしまうとアイデアの幅がこじんまりしてしまう気がします。

完成形が見えていると、どうしてもその型に合わせようとする“作業”になってしまい、思っていた以上の展開が生まれなくなってしまう…。手を動かしながら実際に本番のつもりで自由につくっていく方が、思いもよらないおもしろいものが生まれる感覚があります。だから今回もモチーフは最初には決めず、即興でつくりながら決めていきました。

――コラージュだけでなく、イラストなど幅広い手法をお持ちですが、今回コラージュを選んだ理由を教えてください。

最初に見た時に、色があったほうがおもしろいし、わかりやすくパッと目に飛び込んでくるようなデザインの方がいいなと感じたのでコラージュにしました。イラストだと少し優しい印象でほっこりしてしまうけど、男性にも持ってもらいたかったのもあって、写真のコラージュの方が幅も広がるかなと。

とんだ林さんが自分のiPhoneで撮影したリップがもとになって完成したモデル

コラージュすることは、自分の好きなものを知る感覚

――たばこを吸うことは気分転換のひとつでもあると思いますが、普段気分転換には何をしていますか?

私の場合、逆に気分転換の割合のほうが大きいかもしれないです。実際にデザインしてつくるのは締切ギリギリなことが多いのですが、締め切りには遅れないタイプです。依頼をいただき、打ち合わせをし、ヒアリングやインプットの時間を経たあとは、この日にこれをつくると決めておいて、そこで集中してつくります。

その日まではあまり何も考えていなくて、好きにほかの仕事をしたり、友人と遊んだりして過ごしています。だから気分転換も必要ないぐらいの短い時間で集中して考えています。人によっては、依頼があった日から頭のどこかで考えながら過ごしたりとかする人もいるだろうと思いますが、私は逆にいつも頭の中から抜けているというか。考える時間にだけ考えるという方法が合っているみたいです。

――そのときに一気に集中して100%出せるのはうらやましいです。

ギリギリだから絶対に生み出さないとヤバい!ということもあり、集中できているのかもしれません。

――気分転換ではなくそのときに集中してやるためにも、日々いろいろ愉しむことに重きを置いていると。

人と会わずにずっと制作する日々というのが苦手なタイプなので、夜までに仕事を終わらせて夜は遊びに行くというのがベースになっています。行かない日もありますが、基本的には人と会っています。でもそこで何かインスピレーションを得ようとは思ってはいないんです。1つのことをずっと集中してやるタイプというより、手法もイラストやコラージュ、アートディレクションなどさまざまあってバランスが取れているタイプ。いろいろなことを組み合わせて過ごしている感じです。

あと、好きなものも昔からあまり変わらなくて。いわゆる正面のかわいさというより、少し違和感のある奇妙な見え方にするのが好きなので、普段なら共存しないモチーフ同士を組み合わせることが多いですね。コラージュってその人の気持ちをあらわしたり、好きなものを無意識に選んだりしてつくっているからこそ、“自分の好き“があらわれやすい。できたものを見て、好きなものを知るという感覚に近いですね。

たまのご褒美より、毎日楽しい方が絶対にいい

――改めて、とんだ林さんから見た「Ploom」のイメージや魅力を教えてください。

たばこは吸う目的があるものだけど、せっかくつくるなら気分が上がるかわいいものがいいじゃないですか。「Ploom」にはそこに対するこだわりがすごく感じました。デザインや世界観も大切にされていて。

――今回のコラボモデルは、「Ploom Design House」の『愉しみを広げていく、デザインがある』というコンセプトとも繋がるデザインだと感じました。

私は特別な旅行とか贅沢なお金の使い方とかじゃなく、毎日の愉しみをちょっと底上げするほうが好きなんです。たまにご褒美の日があるという考え方より、毎日愉しいほうが絶対いいと思っています。人によって違いますが、散歩をする、コーヒーを飲む、たばこを吸うなど、日々のちょっとした愉しみを大事にしたいという考えにはすごく共感できます。

Ploom Shop 銀座店は、今回のコラボ仕様に

Ploom Shop 銀座店は、今回のコラボ仕様に

――最後に、今後表現していきたいテーマや今後やってみたいデザインなどがあれば教えてください。

いま、やっていて楽しいと感じるのは、各分野のプロフェッショナルの方々とアートディレクションしながら写真や映像をつくること。それはたぶんまだ上手くできないから夢中になれているところがあって。コラージュは逆に昔からしていたけど、今回久しぶりにしたことで、改めて自分1人で向き合う作業の楽しさも思い出すことができました。

つくっているときは相変わらず何も考えずにぼーっと手を動かしていたけれど、ものとして形になったときが一番嬉しい瞬間でした。今年で活動11年目になりますが、関わったことがないものに自分の作品が乗るということがすごく新鮮で楽しかったので、今後も何でもやってみたいという気持ちです。形になって手に取れるもの、日常に溶け込むものをデザインするというのは、やっぱりテンションが上がるし、そういうものづくりが好きなんだと再確認できました。

■Ploom×とんだ林蘭 コラボレーション記事
https://ploom-x-club.clubjt.jp/articles/creators-collaboration003-product/
■CLUB JTオンラインショップ
https://shop.clubjt.jp/online/ProductDetail.aspx?pcd=P651110&ccd=CG000202&wkcd=CG000108-CG000202

文:高野瞳 写真:葛西亜理沙 取材・編集:石田織座(JDN)

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