神奈川県の川崎浮世絵ギャラリーにて、発行135年記念展『月岡芳年「月百姿」』が10月18日まで開催しています。
月にまつわる物語や説話を題材とした「月百姿」は、幕末・明治期を代表する浮世絵師である月岡芳年(1839~92)の最晩年の代表作です。
「月百姿」は月をテーマとしながらも、戦国武将や美女など歴史上の人物をはじめ、妖怪や幽霊、動物達も登場し、また謡曲から得た題材も多く描かれるなど変化に富む作品です。12歳で武者絵を得意とする歌川国芳に入門した芳年には、初期の凄惨な「血みどろ絵」のイメージも強くありますが、その生涯を通じて武者絵、歴史画、美人画、新聞錦絵など多彩な画業を残しました。浮世絵の衰退期と言われる激動の時代にその可能性を追求し続け、最も成功した絵師でもあります。
明治5年(1872)頃神経衰弱を患った後に「大蘇」の号を名乗り、晩年に到達したのは張りつめた緊張感が漂う、妖しくも静謐な世界でした。
本展では前期・後期に分けて芳年の「月百姿」を一挙公開いたします。この秋の美しい月とともに、芳年が最後に描いた世界をご覧ください。
《本文は公式サイト紹介文より抜粋/一部編集》
【会期】
前期:8月22日(土)~9月13日(日)
後期:9月19日(土)~10月18日(日)
開催期間 |
2020/08/22(土)~2020/10/18(日) ※イベント会期は終了しました
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時間 | 11:00~18:30(入館は閉館の15分前まで) |
休館日 | 月曜日(休日の場合は翌平日)、9/15~9/18 |
入場料 | 一般500円/高校生以下、障がい者とその介助者1名は無料 |
参加アーティスト | 月岡芳年 |
会場 |
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お問い合わせ | 044-280-9511 |
会場URL | https://ukiyo-e.gallery/ |
詳細URL | https://ukiyo-e.gallery/current_event/ |