
三浦半島最南端、三方が海に囲まれた三浦市。その代表的な産業は農業・水産業であり、この街はかつてはまぐろ類の水揚げで全国有数の遠洋漁業基地として隆盛を極めた。ここに住む市民は第一次産業従事者が多く、何世代も家業を続けてきた人も多くいる。
しかし、現在は就業・教育面で市外への人口流出が著しく、居住人口はわずか4万人となった。首都圏内でありながら人口密度が低い環境的要素、江戸時代以前から引き継がれた農業・漁業が多い産業的要素、そして港町として栄え、さまざまな地域の人や文化が行き交ってきた歴史的要素、こうした要素が三浦の街、人びとの個性となっている。この個性にフォーカスし、三浦の人びとのポートレイトを集めることで、三浦の街を表現したいと企画したのが「三浦の人びと展」である。
フォトグラファーはスタジオボイス誌「日本の写真家100人」に選出され、ポートレイト写真を中心に活動している有高唯之が務める。有高は三浦半島の逗子に移住し、これまでも三浦の農家や漁師を撮影してきた。今回の企画では、有高が新たに撮影した作品40点を展示する。
また展示会場を三浦市各地、三崎水産物地方卸売市場に開催することにより、来場者がこの土地の風土や産業を感じることができるようになっている。「三浦の人びと展」は、街と産業と人の関係を考え、人と街が相互に作用し個性を作り出すことを再認識できる場だ。
開催期間 |
2016/10/29(土)~2016/12/11(日) ※イベント会期は終了しました
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休館日 | 2016/10/31(月)~11/30(水) |
入場料 | 無料 |
参加アーティスト | 有高唯之 |
会場 |
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詳細URL | http://misakifc.com/peopleofmiura/ |