「岡本太郎×建築」展

-衝突と協同のダイナミズム-

「日の壁」制作中の岡本と丹下、1956年 「日の壁」制作中の岡本と丹下、1956年

1964年、アジアで初めてのオリンピック開催にわきたつ東京。丹下健三の名作である国立屋内総合競技場(現・国立代々木競技場)は、吊り構造の屋根をもったダイナミックな美しい造形で、この祭典の象徴となった建築であった。岡本太郎は、この競技場のために、色鮮やかな陶板壁画のシリーズを制作している。岡本にとって丹下健三とのコラボレーションは、1957年の旧東京都庁舎での壁画連作、東京オリンピック、そして1970年の日本万国博覧会での「大屋根」と「太陽の塔」へとつながっていく、高度経済成長期のまさに国家的プロジェクトというべき大舞台になった。

壁画やモニュメントを数多く残した岡本だが、それらは親しく交流した建築家たちとの関係から生まれたものが少なくない。丹下健三をはじめ、1930年代からの知己である坂倉準三や、アントニン・レーモンド、磯崎新といった建築家たちとの関わりや協同の中で、岡本太郎の仕事は「美術」の枠を大きく超えて、豊かな広がりを獲得しえたのだろう。

本展は、日本が大きく飛躍をした時代、共に「伝統」と「創造」について議論し、都市と時代を見つめた岡本太郎と建築家たちの交流に焦点をあて、建築と美術の協同の1つのかたちについて紹介される。

【関連イベント】
●レクチャーシリーズ「建築とアート」
企画・司会:藤原徹平(建築家、本展会場構成)
時間:各回14:00~
場所:美術館ガイダンスホール、企画展示室
定員:各回70名程度
※要予約(先着順)、要観覧券

第1回 鈴木了二(建築家)
日程:5月13日(土)

第2回 青木淳(建築家)
日程:5月20日(土)

第3回 中山英之(建築家)
日程:5月27日(土)

第4回 名和晃平(彫刻家)
日程:6月3日(土)

※その他関連イベントは、下記詳細URLをご覧ください。

開催期間 2017/04/22(土)~2017/07/02(日)
※イベント会期は終了しました
時間 9:30~17:00(入館は閉館30分前まで)
休館日 月曜日
入場料 一般1,000円/高・大学生・65歳以上800円/中学生以下無料
会場
  • 川崎市岡本太郎美術館
  • 神奈川県川崎市多摩区枡形7-1-5
会場電話番号 044-900-9898
会場URL http://www.taromuseum.jp/
詳細URL http://www.taromuseum.jp/exhibition/current.html