菓子木型の世界-美をかたどる-

菓子木型の世界-美をかたどる-

「菓子木型」は、落雁に代表される干菓子や四季折々の生菓子などの和菓子を作るために用いられる道具のひとつである。木型職人は和菓子のできあがりをイメージしながら、完成物とは反転した図柄を彫り上げていく必要があり、そこには熟練の技がみられる。

木型に彫られた意匠は、梅や蓮、菊などの季節の風物から鶴亀や鯛、宝船などの吉祥文様まで多彩で、そのひとつひとつに人々の幸せへの願いが込められている。冷蔵庫がなく生ものの保存の難しい時代に、落雁は年中行事や冠婚葬祭の供え物や贈答品として重宝されてきた。

同展では、菓子木型約220点を中心に、膳や盆、箪笥などの木漆工品が展示される。単なる道具にとどまらない、職人の緻密な手仕事が生み出した菓子木型の細やかな造形美をご覧いただきたい。

【関連イベント】
●記念講演会
「近代の工芸と『模様』 ─ 富本憲吉と柳宗悦を中心に ─」
講師:土田眞紀(帝塚山大学講師)
日時:6月4日(日) 14:00~15:30(13:30開場)
会場:国立民族学博物館・第5セミナー室
定員:100名
聴講料:300円(別途入館料が必要)
※要予約

●呈茶
担当:大阪日本民芸館友の会有志
日時:6月4日(日) 11:00~16:30
会場:大阪日本民芸館・渡り廊下
料金:500円(お抹茶とお菓子)
※別途入館料が必要、予約不要

●菓子木型を使った和菓子の実演
講師:福寿堂(大阪府豊中市)中西造
日時:6月4日(日)
(1)13:00~13:20(2)14:00~14:20(3)15:00~15:20(4)16:00~16:20
会場:大阪日本民芸館・第四展示室
参加費:無料
※別途入館料が必要、予約不要

※その他関連イベントは、下記詳細URLをご覧ください

開催期間 2017/03/04(土)~2017/07/17(月)
※イベント会期は終了しました
時間 10:00~17:00(入館は閉館30分前まで)
休館日 水曜日(ただし、5/3は開館)
入場料 一般700円/高大生450円/小中生100円
会場
  • 大阪日本民芸館
  • 大阪府吹田市千里万博公園10-5
会場電話番号 06-6877-1971
会場URL http://www.mingeikan-osaka.or.jp/
詳細URL http://www.mingeikan-osaka.or.jp/2017/02/08/