私たちは日々、多くの人と出会い、ときには死をもって離別する。ひとりの生や死にかかわらず、連綿と続く時間の流れに私たちは抗うことができず、無力感を抱くかもしれない。しかし、人の心の奥底に深く刻まれた記憶は、ひとつの生命が途絶えても、残された人々に受け継がれ、新たな意味をもたらされながらふたたび生き続ける。

流れ続ける時間のある一瞬の出来事をとらえる写真は、過去の集積を写し出し、記憶としての物語を観者にふたたび想起させるものでもある。横溝静、野口里佳、川内倫子、長島有里枝、テリ・ワイフェンバックの5名の現代作家による作品は、時間と記憶のつながりや永続性について思考する手がかりを私たちに与えてくれることだろう。

【関連イベント】
●トークイベント
時間：各回14:30～16:00
場所：クレマチスの丘ホール
料金：当日有効の入館券のみ必要
定員：各回150名
※要申込み、先着順

ホンマタカシ（写真家）×野口里佳
日程：2018年1月20日（土）

川内倫子×長島有里枝
日程：2018年3月11日（日）

●学芸員によるギャラリートーク
日時：会期中の第2・4土曜日　各回14:15～（約30分間）
料金：当日有効の入館券のみ必要
※申込み不要

●Photographers’ Workshop
※詳細は公式ホームページをご覧ください