Charles Munka “Tameshigaki(lignes de vies)”

© Charles Munka © Charles Munka

東京・渋谷のINS Studioにて、Charles Munka(シャルル・ムンカ)の個展「Tameshigaki(lignes de vies)」を2023年6月30日から7月16日まで開催します。ムンカは、フランス・リヨン生まれ。2000年にフランスを離れ、東京、上海、香港を経て、2018年から新潟県佐渡市を拠点に制作を続けているアーティストです。

ムンカは世界各国を旅しながら、20年以上に渡り文具店で見かける「試し書き用紙」を蒐集し続けてきました。 本展では、ペンや鉛筆などの「試し書き」として他人が残した線、文字や記号、絵などのモチーフをサンプリング、リミックスすることで新たに組み上げた作品シリーズ「Tameshigaki(lignes de vies)」を初公開いたします。

あるとき、当時活動をしていた香港で、具体のメンバーとして活動した画家の堀尾貞治(1939‒2018)の「あたりまえの日常生活と美術活動を共鳴させる姿勢」に触発されたムンカは、オイルスティックを求めて、街に数軒しかない画材店を探すのではなく、文具を画材に使うという考えに至ります。

画材店よりも数多く身近に存在する事務用品店に足を運ぶようになったムンカは、タイプライター用のカーボン紙を用いて、路上で拓本をとり、作品の制作を行うようになりました。これ以降、日常や身の回りの取るに足らないことを創作テーマとする姿勢は、自身のスタイルとして徐々に定着していきます。

その後、佐渡に移住したムンカは、これまで拓本を通して向き合ってきたトレース表現を軸に試みを続けます。そして、他人が残した、絶対に捨てられてしまうであろう判別不能な印である「試し書き」の存在に着目し、実在の場所に根ざしながらも、全く別の世界を描く「Tameshigaki」として作品を成立させます。

30点を超える大小の新作ペインティングと、大型のインスタレーションからなるムンカの新作個展に、ぜひご注目いただけますと幸いです。 尚、本展は、アーティスト初となる3会場での開催となります。INS Studioとザ・コンランショップ 代官山店での同時期開催ののち、作品を入れ替えし、7 月28日より大阪のi GALLERYOSAKAへ巡回を予定しております。

《本文は公式サイト紹介文より抜粋/一部編集》

開催期間 2023/06/30(金)~2023/07/16(日)
※イベント会期は終了しました
時間 12:00~19:00
休館日 月曜日、火曜日
入場料 無料
参加アーティスト Charles Munka
会場
  • INS Studio
  • 東京都渋谷区円山町28-8 B1F
会場URL https://www.ins-stud.io/