鈴木康広展「近所の地球 宇宙の黒板」

普段は意識していないがもっともそばにある“地球”。鈴木康広は、誰にとっても身近なモノや感覚、自然現象から見出した発見を作品へと昇華し、“地球”という大きな存在とわたしたちとのつながりを感じさせてくれる。
鈴木は2001年にNHK「デジタル・スタジアム」で映像インスタレーション《遊具の透視法》で最優秀賞を受賞し、アーティストとして歩み始めた。瀬戸内国際芸術祭2010で発表された《ファスナーの船》は高校美術の教科書に掲載され、近年は浜松市美術館、水戸芸術館、金沢21世紀美術館などで個展を開催し注目を浴びている。さらに、展覧会のほかにも、地域や大学、企業などとのコラボレーションも展開し活動の幅を広げている。
本展は「近所の地球=人間にとって身近でありながら、身体感覚を超えた大きなもの」という鈴木にとって芯となる考えを展覧会タイトルに含んでいる。彼がアイデアを書き留めるノートの1ページに「近所の地球」と記したのは、2001年。アーティストとしての活動のごく初期のことである。そこから年輪を重ねるように発展してきた作品は、時間、空気、水、からだなど様々なテーマを持ちながらも、身体と記憶に訴えかける力を携え、一貫性を持って展開されている。当たり前のことに気づくきっかけが、作品の中に潜んでいるだろう。
2005年に三菱地所アルティアムとイムズプラザを舞台に開催された「水平線の消息」以来、福岡では10年ぶりの個展となる本展では、2005年以降のものを中心に鈴木の作品を一堂に集めて紹介する。
開催期間 |
2015/04/25(土)~2015/05/17(日) ※イベント会期は終了しました
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時間 | 10:00~20:00 |
休館日 | 会期中無休 |
入場料 | 一般400円/学生300円 |
参加アーティスト | 鈴木康広 |
会場 |
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会場電話番号 | 092-733-2050 |