ヂョン・ヨンドゥ 地上の道のように
ヂョン・ヨンドゥは、2007年には韓国の国立現代美術館が主催する賞「アーティスト・オブ・ザ・イヤー」に史上最年少で選ばれ、2008年にはニューヨーク近代美術館で個展が開催されるなど、国際的に高い評価を得ている現代美術作家である。
本展では、さまざまな国からの移民が地域ごとに暮らす街の特性を活かして制作された映像作品〈Six Points〉(2010)、見慣れた街の風景を映画の中のような異世界に変化させる映像のトリックを応用した〈日常の楽園〉(2010)、鑑賞者が映画の中の登場人物になった気分を味わうことができる体験型映像作品〈ドライブ・イン・シアター〉(2013)といった作品を通してヂョンの活動を紹介する。
これらの作品に加え、ヂョンが水戸で出会った盲目のマッサージ師、白鳥建二が撮影している写真をもとにした映像作品、韓国を代表するマジシャン、イ・ウンギョルやジャズピアニストの小曽根真とコラボレーションした、水戸の街角を舞台に色々なハプニングがまきおこる映像作品、新世代ゴーグル型3Dデバイスで鑑賞する体験型の新作が展示される。
ヂョンは夢や理想と現実、過去と未来のように相反する要素を写真や映像の中で統合する一方、写真や映像といった媒体が肉眼では見逃してしまう現実を浮き彫りにする機能を持っていることに注目している。中国の文学者、魯迅による短編小説「故郷」の一節から展覧会のタイトルを引用した本展は、新しい視覚体験やウィットにとんだ映像作品を通して記憶と忘却、希望の意味を問いかける。
【関連イベント】
●展覧会開催記念講演「ファンタジーとリアリティのあいだ――危機の時代の想像力」
日時:11月8日(土) 14:00~15:30(開場13:30)
講師:徐京植(ソ・キョンシク)(作家)
会場:水戸芸術館現代美術ギャラリー内ワークショップ室
定員:先着80名
※料金は展覧会入場料に含まれます
詳細は公式ホームページを参照
開催期間 |
2014/11/08(土)~2015/02/01(日) ※イベント会期は終了しました
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時間 | 9:30~18:00(入場は閉場30分前まで) |
休館日 | 月曜日(ただし11/24、2015年1/12は開館、11/25、2015年1/13は休館)、年末年始(12/27~2015年1/3) |
入場料 | 一般800円/中学生以下、65歳以上・障害者手帳をお持ちの方と付き添いの方1名は無料 |
参加アーティスト | ヂョン・ヨンドゥ |
会場 |
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会場電話番号 | 029-227-8111 |
会場URL | http://arttowermito.or.jp/ |
詳細URL | http://arttowermito.or.jp/gallery/gallery02.html?id=413 |