映像作家として国際的に評価の高いフィオナ・タンの個展「フィオナ・タン｜アセント」が、IZU PHOTO MUSEUMで開催される。

タンは近年日本国内において、金沢21世紀美術館（2013）、東京都写真美術館、国立国際美術館（2014-15）と、3度の大規模な個展を開催してきた。今回の個展では、富士山をモチーフとした新作「アセント」を中心に据えて構成される。

巧緻に仕立てられたインスタレーションとして知られるタンの作品は、アイデンティティ、記憶、そして歴史を探る試みと言える。またそれらのテーマを主題としながら、視線そのものについての問いを内包している。それは私たちが映像を通して、周囲の世界に向ける視線であると同時に、鏡のようにときに私たちを見つめ返すような映像からの視線でもある。

本展では、映像インスタレーションと写真インスタレーションの2パートによって構成される「アセント」を中心に、初公開作品数点を含む全4作品が展示される。

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