VOL.8 Collection/2024-25年秋冬

2024

【THEME】
Knit-ware
Cadence

グラデーショナルな性別も、さまざまなボディサイズも、一人ひとりの個性を受け入れる特性がニットにはあります。この素材に可能性を感じたCFCLは、機能のある器に用いられるwareという言葉を引用し、新しい概念を作り上げてきました。

VOL.8のテーマは「Cadence(韻律)」です。過度な装飾を削ぎ落とした実⽤的な⾐服は、⽇常を豊かにするリズムを⽣み出します。⽬覚めから夜まで、あるいは平⽇から休⽇まで、⽇々には緊張とリラックスの連続が存在し、そのすべてを⾐服はそっと⽀えています。どんな時間にも寄り添える控えめなエレガンスに着⽬した、抑揚ある現代⽣活に向けたKnit-wareの提案です。

【代表的なアイテム】
■ACETATE
アセテートと再⽣ポリエステルによるハイゲージの上品な光沢を持つMILAN RIBシリーズ。デイリーからフォーマルなオケージョンまで、リズムのある⽇々の⽣活シーンに対応します。エプロンドレスは、⻑⽅形の平⾯的パターンにリブを施すことだけでシルエットを⽣み出す極めてシンプルな構造でできています。

■MESH
撥⽔加⼯がされた再⽣ポリエステル⽷を⽤いて、軽くてスポーティなメッシュテクスチャをコンピュータープログラミングニットで作りました。エレガントでスポーティなスタイルの中に機能性も取り⼊れたニットウエアを提案しています。

■HYPHA
細かな凹凸で編まれたストライプが、レンチキュラーのように⾒る⾓度によって異なる印象を与えるシリーズ。プログラミングによるシームレスなダーツによって、編み地の状態で体にフィットした、もしくは離れた⽴体を作り上げています。

■VELOUR
CFCLのアイコニックなPOTTERYやMILAN RIBシリーズに、レーヨンのモール⽷を混ぜ編み上げることで光沢感とソフトな⼿触りを兼ね備えた新たな⾵合いを⼿に⼊れました。ラップスタイルのセットアップは、コンピュータープログラミングニットならではの⼀重仕⽴ての編み端が軽やかな印象を与えます。

■ENCHANT
煌びやかな表情がひときわ⽬を惹くENCHANTシリーズは、3Dプリンターのように⼈の⼿を介さず出⼒される服に、職⼈が時間をかけて光沢とマットの2種類の丸いスパンコールを⼀つひとつ⼿縫いで施しています。

CFCL VOL.8 Collection “Knit-ware: Cadence”
⾼橋悠介(CFCL代表兼クリエイティブディレクター)

⾼橋悠介(CFCL代表兼クリエイティブディレクター)

1985年⽣まれ、東京都出⾝。⽂化ファッション⼤学院⼤学修了後、2010年株式会社三宅デザイン事務所⼊社。2013年にISSEY MIYAKE MENのデザイナーに就任し、6年にわたりチームを率いる。2020年同社を退社後、株式会社CFCLを設⽴。2021年第39回毎⽇ファッション⼤賞 新⼈賞・資⽣堂奨励賞およびFASHION PRIZE OF TOKYO 2022を受賞。2022年よりパリ・ファッションウィークに参加。
https://cfcl.jp/

Photo:Yosuke Suzuki

2024/7/17 10:00