hide and seek series

2017

何かを“隠す”というテキスタイルの使われ方に注目してデザインしたのが「hide and seek series」です。

ジャガード織りの技術を応用して、一枚の布で表と裏の柄が変化する生地を開発しました。表からでは見えなかった隠れている柄が、裏返すと現れるようになっています。一枚生地で、色が反転するのは一般的なんですけど、柄まで変わるのはけっこう珍しいと思います。例えば、グリーンの生地は、裏返すと車の反対側から鳥を狙っていた猫が現れたりします。

【スタッフクレジット】
撮影/Masahiro Muramatsu

氷室友里(テキスタイルデザイナー)

氷室友里(テキスタイルデザイナー)

日本とフィンランドでテキスタイルを学び活動しているテキスタイルデザイナー。人と布との関わりの中に驚きや楽しさをもたらすことをテーマにデザインを行う。織の組織づくりから自身で行うオリジナルテキスタイルは、ハサミでカットして柄がアレンジできたり、表と裏で柄が変わったり、見る角度によって柄が変わったりと、一枚の布に小さなしかけと工夫がつまっている。商業施設のアートワークや、壁紙のデザイン、ワークショップの企画など、活動の幅を広げている。
http://www.h-m-r.net/

2017/7/3 15:40