橋本麦 (映像作家/デジタルアーティスト)

橋本麦さんの作品との出会いはgroup_inouのミュージックビデオ「EYE」だったと思う。Google ストリートビュー上の画像を繋ぎあわせ、その上をgroup_inouの2人が駆け抜けるというアイデアを映像化したもので、世界中で撮影された膨大な量の画像をもとに、インターネット上に再構築された「視点」の連続をキャプチャーした作品だ。緻密さとルールの積み重ね(時に膨大な手数)によってつくられている橋本さんの作品は、ただ眺めている瞬間にも、あるいは集中して見ている瞬間にも、独特な視覚的快楽がある。

(JDN編集部)

制作中によくかける曲
dour – Teebs (2010)
MY定番アイテム
パインアメ(おいしい)
あなたの憧れの人物・ヒーロー
佐藤雅彦
インスピレーションの源
Wikipedia, 百科事典
子どもの頃になりたかった職業
天文学者
橋本麦(映像作家/デジタルアーティスト)

橋本麦(映像作家/デジタルアーティスト)

1992年生まれ。ジェネレーティブアートをはじめとしたさまざまなテクニックを用い、作品ごとにワークフローやツールから開発し制作している。手法やエラーに由来する実験的なルックやテクスチャを模索し、これまでにミュージックビデオからWeb、インタラクティブ作品まで多岐にわたって手がけてきた。おもな仕事に、Adobe、NikeLabのプロモーション制作、group_inou、Koji Nakamura、Olga BellなどのアーティストのMV、TVアニメ「すべてがFになる」ED映像など。第19回文化庁メディア芸術祭新人賞受賞。
http://baku89.com/