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伝統の技を世界で売る方法

ローカル企業のグローバル・ニッチ戦略

伝統の技を世界で売る方法

廃業寸前の和傘屋を継承して売上を50倍に復活させ、伝統的和傘の継承のみならず、その構造・技術を活かしたデザイン照明を海外15か国で展開する著者が、海外パートナーバイヤーと連携した商品開発・販路開拓でグローバルニッチトップを目指す独自の手法を紹介。

伝統の技術で海外に活路を求める中小事業者必読の一冊。

岩崎健一郎(学芸出版社編集部)おすすめコメント

京都で唯一残り、廃業寸前だった和傘製造元を継承し和傘の販売を復活させただけでなく、和傘の技術を活かしたデザイン照明を開発して世界15か国で販売……という著者の西堀さんの活躍については、多数のテレビ番組や雑誌記事で紹介されているのでおなじみの方も多いと思います。


本書は、そんな西堀さんがどのように「伝統は革新の連続」という企業理念に到達し、海外のユーザーに支持されるものづくりとブランド確立の道筋を切り開いていったかについて丁寧にまとめられた初めての本です。いま「伝統」とされている技術や製品も、常にその時代のニーズにあわせて革新を続けてきた結果であること、ユーザーのことを最も知る立場の人と開発することなどは、ものづくりやマーケティングの本質にふれる内容で、単に海外展開を考えている中小のものづくり事業者やデザイナーだけでなく、何かをつくって売ろうとするすべての人に参考になるのではないかと思います。


西堀さんは、2018年から「JAPAN BRAND PRODUCE SCHOOL」を立ち上げ、日本の伝統・技・アイデンティティを次代に継承するプロデューサー人材育成を目指しています。本書は、西堀さんがパイオニアとして切り開いた道を「ショートカット」し、「何倍もの成功」を「半分の時間で達成」(「はじめに」より)するためのノウハウを凝縮した一冊です。


発行 学芸出版社
著者 西堀耕太郎
デザイン 上野かおる
仕様 四六判、200ページ
価格 2,000円(税別)
ISBN 978-4-7615-2676-4