学芸出版社
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空き家の手帖

放っておかないための考え方・使い方

空き家の手帖

人口約3,300人、京都市東山区、清水寺と鴨川の間、五条通北に位置する六原学区。地元の空き家に悩む住民たちが自ら実体験をもとにイラストと会話形式でまとめた、空き家対策の指南書。空き家とは何か? に始まり、片付けの心得、活用のノウハウ、相続や耐震改修への素朴な疑問、お金の心配にも答える。持ち主、近隣住民、自治体関係者……空き家に悩むすべての人へ贈る一冊。

平塚桂・たかぎみ江(ぽむ企画)おすすめコメント

六原まちづくり委員会の空き家対策の特徴は、空き家を“活用できる空き家“になるまで粘り強く整理することです。相続、片付け、お金の心配といったさまざまな相談に乗ることから、活用までの一連の流れを幅広くサポートしています。本書では、六原まちづくり委員会の地道な活動から浮かびあがった空き家活用ノウハウを、多くの方が応用できるように、わかりやすく解説しています。空き家オーナーのみならず、実家の行く末が気になる30〜40代、まちづくりに興味がある学生さんなど、幅広い方に読んでいただきたいです。(平塚桂)


本書の前身は、地域住民による地域住民のための小冊子でした。「空き家はまち全体の課題である」という問題意識のもと、六原のまちの人と外部の専門家とが協力し、私家版『空き家の手帖』を制作して、全世帯に配布したのです。この取り組みは大きな注目を集め、複数の賞を受賞し、各メディアで紹介されました。空き家が放っておかれる事情は人により地域により異なりますが、生活者の切実な動機と入念なリサーチから誕生した本書は、どなたにも空き家対策の入門書として役立ててもらえるはず。縮小時代を控え、一家に一冊常備したい本です。(たかぎみ江)


ぽむ企画

平塚桂、たかぎみ江による編集プロダクション。京都と鎌倉を拠点とする。 建築・不動産・まちづくりといった分野を中心に、編集、出版、イベント 企画、執筆、イラスト等を手がける。

http://pomu.tv


発行 学芸出版社
著者 六原まちづくり委員会+ぽむ企画
編集・DTP 平塚桂・たかぎみ江(ぽむ企画)
カバー装丁 仲村健太郎
イラスト たかぎみ江
製本 六原まちづくり委員会
仕様 A5版、92ページ
価格 1000円(税抜)
ISBN 978-4-7615-1365-8