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ぼくらがクラウドファンディングを使う理由

12プロジェクトの舞台裏

ぼくらがクラウドファンディングを使う理由

つながりができるからお金が集まる、お金を集めるからつながりができる。スタートアップや震災復興、福祉、医療、スポーツ、アート、政治、研究、地域振興と12分野の成功者インタビューで、“コミュニティづくりと資金調達”というクラウドファンディング成功の両輪を解読。次なる挑戦者の背中を押すノウハウやエール満載!

佐々木周作(著者)・木村幸央(デザイナー)おすすめコメント

この本の出版企画がスタートしたのは、2013年の初め頃だったと思う。


当初は、クラウドファンディング市場の規模や国際比較のように、統計情報を多く採り入れた白書的なものを目指していた。しかし、進めていくなかで量的な現状把握をメインにすることは得策ではないと思い至った。新たなサイトが把握できない程たくさん登場し、そして消えていく。一時点の状況を何とか切り取っても、その情報はすぐに風化してしまう可能性が高かったからだ。


歳月を経ても変わらないものはなんだろうか?それは、人の考え方や感情だろう。何を考え、何に迷い、心惹かれたかは、時代が移り変わってもそう大きく変わらないはずだ。そのことを念頭に、成功者の意思決定の流れを丁寧にすくいとる方針に軌道修正していった。目指したのは、クラウドファンディングという言葉が聞かれなくなるような未来まで残り続けるクラウドファンディングの本だ。


結果、出版まで数年かかったが、約5年間の事例を俯瞰することができた。日々ダイナミックに変わる状況のなかで「変わらない人の気持ち」が少しは浮き彫りにできていたら嬉しい。

(著者:佐々木周作)


アイコンのデザインは、クラウドファンディングを「アイデア(電球)をみんな(人)で共有し支える(手)」として表現しています。

(ブックデザイン:木村幸央)


佐々木周作

大阪大学大学院経済学研究科博士後期課程、および日本学術振興会特別研究員。1984年生まれ。京都大学経済学部卒業後、株式会社三菱東京UFJ銀行を経て現在に至る。専門は応用ミクロ計量経済学、行動経済学。


発行 学芸出版社
監修 佐藤大吾
編著 山本純子、佐々木周作
デザイン 木村幸央
仕様 四六判、224ページ
価格 1800円(税抜)
ISBN 978-4-7615-1360-3