「SHISEIDO」が年末年始に実施する、ワールドワイドなホリデープロモーション。「Share Beauty」というテーマを伝えるために、資生堂のミームである唐草が伸びていくさまで、人と人がつながり、想いが広がっていく様子を表現しようと考え、「Growing Karakusa」というデザインコンセプトで統一しました。

一方的なコミュニケーションではなく、ホリデー時期に「お客さまのしたいことは？」と考えながら進めました。「美しくありたい、大切な人と会いたい、一緒に過ごしたい」という思いをサポートしたいと考え、Web上のデジタルコンテンツから店頭提供物まで一貫した世界観でつながっています。さまざまなギフトシーンを描いた1分11秒のアニメーションをつくり、それを展開したオリジナルのムービーメッセージが贈れる「Greeting Box」というデジタルコンテンツを提供しました。店頭ではギフトBOXや、切り絵のグリーティングカードをプレゼントするなど、資生堂の表現を通して、お客さま自身のコミュニケーションをサポートできるものをつくっていきました。

日本人は相手に直接「いつもありがとう」「だいすき」といった素直な言葉を伝えることは多くはないですが、こういったツールがあることで相手に送りやすくなります。「Greeting Box」を母に送ったところ、すぐに「素敵なメッセージをありがとう」と返事がきました。このコンテンツがあったからこそ、生まれたやりとりでした。そんな風に多くの人が心を通わせる機会にしてもらえたらと願っています。

高田大資（株式会社資生堂）