資生堂汐留ビル – 香りをまとう

40cm四方のボックスウィンドウに、目に見えない香りを表現

デザインコンセプト
担当:黒谷優美/資生堂

資生堂汐留ビルのエントランスロビーの40cm四方のウィンドウは、1人のデザイナーが40cm四方のボックス3つを手がけ、年4回に分けてそれぞれのアイデアにあふれた小さな空間を演出しています。

今回はGLOBAL SHISEIDOの3つのフレグランスをモチーフに、香水瓶からしゅーっと出た香りによって、目に見えない空間を生み出しています。引き算の考え方で、香りをまとう空間を表現しました。

「ZEN」という香水には日本的な市松紋様、「SHISEIDO MEN」には、シャープなシルバーのアルミと丸みを融合させて、「Ever Bloom」は香水瓶のカーブをエッセンスとして3Dの紋様にしています。すべて約20mmの小さなパーツを、格子状のレイヤーで構成しています。

どれも見る角度によって、かたちや色、香水瓶の表情や雰囲気が変わって感じられるデザインになっています。

所在地 東京都港区東新橋1-6-2
アートディレクター・デザイナー 黒谷優美
クリエイティブディレクター 檜原由比子
撮影 飯野太平