- デザインコンセプト
- 担当:二俣公一/ケース・リアル
雑居ビルのワンフロアにある、小さなスナックの改修計画。もともと先代がスナックを営んでいたというオーナーが、その店名を引き継ぎ、新たに構えた店舗である。
1960年代に始まり、昭和、そしてバブル期を背景に発展してきたスナックの特徴は、ゲストが「ママ」というホストとのコミュニケーションを求めて来ることにある。
そこでスナックの象徴とも言える「ママ」の存在を中心に据え、U字型のカウンターで囲んだ。マテリアルには落ち着いたチーク材を、その背景の壁面には一枚板から切り出したコントラストの強い大理石を用い、空間構成はシンプルながらも過去のスナック文化をデフォルメした。
カウンターに並ぶ9席のチェアは、片アームと円形のベロア座面で構成。スナックでよく見かけるボリューム感のあるソファーを再解釈し、新たなチェアとしてデザインした。
過去の「スナックらしさ」を探求しつつも、現代の新しい在り方を模索した。
所在地 | 福岡県福岡市中央区大名 |
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計画種別 | インテリア改修 |
用途 | スナック |
計画期間 | 2015年3月~2015年10月 |
計画面積 | 20.0m2 |
設計 | 二俣公一 / ケース・リアル |
共同設計 | 下平康一 |
施工 | 時空建築工房 |
照明計画 | 中村達基 / BRANCH lighting design |
家具製作 | Acht |
サイン計画 | 長嶋りかこ / village® |
撮影 | 水崎浩志 |