黄金町の切込

空間に切り込みを入れ、外へと開かれたアートスペースへ

デザインコンセプト
担当:柿木佑介+廣岡周平/PERSIMMON HILLS architects

「黄金町バザール2016」における黄金町まちプロジェクトの一環として、元違法風俗店舗、通称“ちょんの間”をアーティストのアトリエへと改修する計画。

「黄金町バザール」は、神奈川県横浜市中区の黄金町一帯で、アートによる街の再生を目指して2008年より開催されているアートフェスティバルである。そのため、黄金町はそこかしこにアートがあり、街自体が展示空間となっている。

私たちは既存建築の細長い空間に対して切り込みを入れ、奥行をもった斜めのファサードをつくることを考えた。切れ込みは街と共にあるような場所となり、周囲の建築と異なる軸を持つことによって、道行く人がついつい引き込まれてしまうアトリエ兼展示スペースとなる。ちょんの間の空間形式によって街から活動が隠された状態を、切れ込みによって街へと活動が開かれた状態へと転換している。

所在地 神奈川県中区黄金町
設計 PERSIMMON HILLS architects/柿木佑介+廣岡周平
施工 安斉工務店
用途 アトリエ兼ギャラリー
床面積 20m2
階数 2階
構造 木造
アート ラファエル・リマ・イトウ
写真 長谷川健太