JDN編集部が選ぶ、2017年上半期のすてきな印刷物!

JDN編集部が選ぶ、2017年上半期のすてきな印刷物!

暦の上では立秋も過ぎ、2017年も気付けばあっという間に8月半ば…。すでに下半期もだいぶ過ぎていますが、毎日JDN編集部に届く、たくさんのフライヤーやリリースなどの印刷物の中からビビッときたものを「2017年上半期のすてきな印刷物」と題して、紹介します。

今回は「文字のバランス」「紙の使い方」「写真やイラストのインパクト」の3点を選考基準にしました。

光と動きの「ポエティクス/ストラクチャー」(展覧会フライヤー&チケット)。白地にマゼンタとブルーの丸が並ぶ様子が静謐な印象。シンプルだけど一度見たら忘れないビジュアルは、光の三原色を彷彿とさせます。

光と動きの「ポエティクス/ストラクチャー」(展覧会フライヤー&チケット)。白地にマゼンタとブルーの丸が並ぶ様子が静謐な印象。シンプルだけど一度見たら忘れないビジュアルは、光の三原色を彷彿とさせます

森千裕-omoide in my head(展覧会フライヤー)。豊田市美術館で9月3日まで開催の展覧会。趣のちがう3種類で展開しています。さまざまなフォントの文字がたくさん並ぶ構成に、デザイン力の高さを感じます…!

森千裕-omoide in my head(展覧会フライヤー)。豊田市美術館で9月3日まで開催の展覧会。趣のちがう3種類で展開しています。さまざまなフォントの文字がたくさん並ぶ構成に、デザイン力の高さを感じます…!

SICF18(展覧会フライヤー&DM)。デザインは、日本デザインセンターの大黒デザイン研究室によるもの。DMは三角、四角、丸の部分がキラキラとした素材になっています。モノトーンのシンプルさと、バリエーションの豊かさのバランスが美しい

SICF18(展覧会フライヤー&DM)。デザインは、日本デザインセンターの大黒デザイン研究室によるもの。DMは三角、四角、丸の部分がキラキラとした素材になっています。モノトーンのシンプルさと、バリエーションの豊かさのバランスが美しい

志賀理江子 ブラインドデート(展覧会フライヤー)。丸亀市猪熊弦一郎現代美術館にて9月3日まで開催中の展覧会。写真のインパクトを前面に出したフライヤー。一見1枚のようですが、開くと4ページになります

志賀理江子 ブラインドデート(展覧会フライヤー)。丸亀市猪熊弦一郎現代美術館にて9月3日まで開催中の展覧会。写真のインパクトを前面に出したフライヤー。一見1枚のようですが、開くと4ページになります

開いた際にはこの形に変化します

開いた際にはこの形に変化します

鈴木マサルのゴールデンウィーク 傘とテキスタイル 2017(展覧会DM)。テキスタイルデザイナー・鈴木マサルさんが、多くの人にテキスタイルデザインを身近に感じてほしいという思いから、“傘”という定型のアイテムにテキスタイルデザインをのせて、“持ち歩くテキスタイル”という企画ではじめた展覧会。6年目の開催となる今回の会場とDMのデザインは、デザインチーム「minna(ミンナ)」が手がけました。

鈴木マサルのゴールデンウィーク 傘とテキスタイル 2017(展覧会DM)。テキスタイルデザイナー・鈴木マサルさんが、多くの人にテキスタイルデザインを身近に感じてほしいという思いから、“傘”という定型のアイテムにテキスタイルデザインをのせて、“持ち歩くテキスタイル”という企画ではじめた展覧会。6年目の開催となる今回の会場とDMのデザインは、デザインチーム「minna(ミンナ)」が手がけました。

「手に取りたい!」と思わせる可愛さの傘とシマウマ。中が透けた封筒に入っており、郵便で届いたときにはかなりホクホクした気持ちにさせてくれました

「手に取りたい!」と思わせる可愛さの傘とシマウマ。中が透けた封筒に入っており、郵便で届いたときにはかなりホクホクした気持ちにさせてくれました

山崎博 計画と偶然(展覧会フライヤー)。東京都写真美術館で開催された、作家の山崎博さんの仕事をたどる展覧会。ベタ面の薄ピンクと、写真のパキッと分かれた構成が潔い一点。絶妙に組まれている、文字のバランスにも注目です

山崎博 計画と偶然(展覧会フライヤー)

第19回 亀倉雄策賞受賞記念 渡邉良重展「絵をつくること」(展覧会フライヤー)。文字がほとんどなく、イラストのインパクトが目に焼き付く一点。紙の素材は黒板の紙バージョンのような、独特なしっとりとした質感です。男女問わず思わず持って帰りたくなっちゃう仕上がり…!

いかがでしたでしょうか?もともと紙モノが好きだという人には素敵なフライヤーやチラシって思わず手に取ってしまう存在だと思いますが、あまり興味なかったなという人もこの機会に街に置いてある印刷物に注目してみてください!また下半期にも実施しますので、楽しみにしていただければ幸いです。