多彩な“ローカル”を再発見した「IFFT/インテリア ライフスタイル リビング」。新しい縁が生まれる場所(1)

多彩な“ローカル”を再発見した「IFFT/インテリア ライフスタイル リビング」。新しい縁が生まれる場所(1)

東京から世界へ向けてライフスタイルを提案する、インテリア・デザイン市場のための国際見本市「IFFT/インテリア ライフスタイル リビング」。国内外のハイエンドなインテリアやデザインアイテム、キーパーソンが結集し、11月20日から11月22日までの3日間にわたり東京ビッグサイトにて開催された。

IFFT2017アトリウム

アトリウム入り口

3日間の来場者数は、16,654名。出展者数は472社/19カ国・地域(国内348社/海外124社 ※共同出展者含)となり、大盛況のうちに幕を閉じた。

さまざまなゾーンがあるなか、中心となるアトリウムの今回の企画テーマは「Hello, NEW LOCAL」。“ローカルの再発見”を掲げ、日本のさまざまな地域から集まった商材と、ぐるりと回遊できる会場を“旅”の楽しさに見立て、見落とすことのないような会場構成になっていた。家具やアメニティ、リネン、バスアイテム、トラベルグッズなどの多彩な製品が並ぶ各ブースには、出展者の出身や拠点などを示す「ローカルボード」を設置。行ってみたい、縁があるなど、来場者と出展者をつなぐコミュニケーションのひとつのきっかけになっていたようだ。

各ブースごとカラフルな色合いの、「ローカルボード」

各ブースごとカラフルな色合いの、「ローカルボード」

アトリウム入り口では、会場構成を担当したUDS株式会社がエコバッグを販売。イラストは、人気イラストレーターの「STOMACHACHE.」が担当

アトリウム入り口では、会場構成を担当したUDS株式会社がエコバッグを販売。イラストは、人気イラストレーターの「STOMACHACHE.」が担当

本記事ではアトリウムを中心に、編集部が気になったいくつかの出展者をフォトレポートする。

As it is

金物の産地として有名な新潟県燕三条にある、株式会社中野科学によるブランド「As it is」。「虹色加工」という表面処理をステンレスに施したカトラリーやプレートなどを展開。伝統技術と先端技術を融合させ、社会へ送り出すことに挑戦している。

種類は5色だが、見る角度によって少しちがった色の見え方になる

種類は5色だが、見る角度によって少しちがった色の見え方になる

ブランド名の「As it is」は“ありのまま”という意味で、製品となる素材に何かを加えるのではなく、素材の持つ特性を最大限に引き出すアプローチから名付けられた。

また、「As it is」は出展している全ブースの中から優れた1社に贈られる『Best Buyer’s Choice 2017』を受賞。専務取締役の中野俊介さんは、「中野科学はもともと金属表面処理専門の会社です。これまで良いものをつくってきた自信や高い技術はありますが、実際に手に取ってもらわないと広まらないと思いブランドを立ち上げました。今回初出展でどのくらい反響があるかわかりませんでしたが、用意してきたパンフレットが2日目にしてなくなってしまうほどの予想以上の評価をいただきました。使っていて少し豊かな気持ちになったり、楽しい気持ちになる製品を目指しています」と、話してくれました。(展示ゾーン:アトリウム「THE HOTEL」)

(写真右から)株式会社中野化学 専務取締役の中野俊介さん、小林弘典さん。目を引くパッケージについては、きれいな色を見せるためにあえて中身の見える袋素材にしたそう

(写真右から)株式会社中野科学 専務取締役の中野俊介さん、小林弘典さん。目を引くパッケージについては、きれいな色を見せるためにあえて中身の見える袋素材にしたそう

TOU/かねみつ漆器店

長野県の伝統工芸「木曽漆器」の技法を活かした商品を手がける、かねみつ漆器店。5つのブランドを持ち、旅館や宿泊施設向けの商品開発、商材のディストリビューションをしている。今回の出展では、オリジナル籐家具ブランド「TOU」を発表。

かねみつ漆器店の深澤兼司さんはブランドコンセプトについて、「シンプルな佇まいで長く使い続けられる自然素材にこだわる新しい時代の家具を目指したい。TOUの今後に注目してほしいですね」と、話す。

かねみつ漆器店 東京営業所 所長の深澤兼司さん。モノトーンでまとめられたブースが会場で目を引いていた

かねみつ漆器店 東京営業所 所長の深澤兼司さん。モノトーンでまとめられたブースが会場で目を引いていた

Photo Ota takumi

Photo Ota takumi

長年培ったインドネシアとのネットワークを活かした、クオリティの高い現地の作り手が生産。デザインはドリルデザインが担当し、和室や旅館をイメージしつつも新しいシーンへも展開できそうな洗練されたデザインの家具が並んでいた。(展示ゾーン:アトリウム「THE HOTEL」)

ROYAL-PHOENIX of the seas

タオル産地として有名な愛媛県・今治の恵まれた環境と、タオルと並び同地を代表する重要な産業である造船の歴史からインスピレーションを受けて生まれたタオルブランド。1931年創業の楠橋紋織株式会社が今年立ち上げた。(展示ゾーン:アトリウム「THE HOTEL」)

淡い緑色の箱は、タオルの清潔感や高級感を際立たせるデザイン。タオルの端は、船のアンカーロープのようなデザインになっている

淡い緑色の箱は、タオルの清潔感や高級感を際立たせるデザイン。タオルの端は、船のアンカーロープのようなデザインになっている

楠橋紋織株式会社 代表取締役社長 楠橋功さん

楠橋紋織株式会社 代表取締役社長 楠橋功さん

UDS株式会社

会場構成も手がけたUDS株式会社は初出展。アート&カルチャーをテーマにした「ホテル アンテルーム 京都」や日本文化を発信する「BUNKA HOSTEL TOKYO」など、国内外でまちづくりにつながる「企画」「設計」「運営」を一気通貫で手がける会社。会場では、現在進行中のホテルプロジェクトの客室オリジナル家具・備品を展開。省スペースな客室でも設置できるラックや、クラフト感のある製品などをラインナップ。(展示ゾーン:アトリウム「THE HOTEL」)

UDSが企画・設計・運営する「ホテル カンラ 京都」のオリジナルアメニティ

UDSが企画・設計・運営する「ホテル カンラ 京都」のオリジナルアメニティ

製品化前のサンプルもたくさん並んでいた

製品化前のサンプルもたくさん並んでいた

(写真右から)UDS株式会社の塚本加世子さん、菅原功太さん

(写真右から)UDS株式会社の塚本加世子さん、菅原功太さん

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